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ゴルフクラブ

SZkicks

自分に合ったドライバーを選ぶために、つかまりとスピン性能をチェックしよう!

毎年各メーカーが様々な新作クラブを発表します。特にドライバーは、各社新たな素材や技術力を駆使してアピールしています。

最近ではAI活用などによる技術革新も目覚ましく、そのテクノロジーの恩恵はプロのみならず我々アマチュアゴルファーも得ることができます。

しかし初心者からすれば、いろいろなメーカーからたくさんのドライバーがいくつも発売されて、結局どれを選べばいいのか迷ってしまい安いものを買ってしまう、なんてこともあるかもしません。

僕の知人は見た目と値段だけを判断材料とした結果、自分の力量では到底扱えないようなものを買ってしまっていました(笑)。

そこで各メーカーが新製品を発表する度に決まって出てくるワードから、どのようにクラブ選びをすればいいのか考えてみました。

最近のドライバーはみんな飛んで曲がらない?

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毎年各メーカーからの新製品ドライバーが発表される度に、やさしさと飛距離性能を全面に押し出されたキャッチコピーを目にします。

ほとんどのレベルのプレーヤーがドライバーに求めるものはまっすぐ遠くに飛ばせることなので当然と言えば当然です。

ではこのやさしさと飛距離ですが、どのような基準で計られているのでしょうか。

そこには『低スピン』と『つかまりやすい』という2つのキーワードがあります。

つかまる=やさしいドライバー?

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人によって求めるやさしいの程度はそれぞれですが、特に初心者を含む多くのアマチュアは、曲がらずに飛ぶということをやさしさと捉えています。

その曲がらないということを表現するワードの1つに『つかまりやすさ』というものがあります。

このつかまりというものを各メーカーどのようなデータで示しているのかというと「MOI」と言われるものになります。

MOIとはMoment Of Inertiaの略で、日本語では慣性モーメントと訳されます。

慣性モーメントとは物体が軸回転する時の慣性の大きさのことです。つまり物体がどれだけ回転しやすいかを表す数値になります。

ゴルフクラブで言えばMOIが高ければヘッドが物理的に回転するのを抑えてくれることになります。

多くの初心者が悩まされるミスの代表格であるスライスですが、その中でもインパクト時にフェースがスクエアに戻り切らずにボールが右に飛び出すプッシュアウトと呼ばれるものがあります。

このMOIが高ければスイング中にフェースが開閉しづらくなるため、フェースを開かないようにテークバックすれば、結果としてインパクトでもフェースが閉じた状態に戻って来やすくなるのです(逆に言うと、フェースを開いてテークバックしてしまうと、インパクトでフェースが閉じ切らないということにもなります)。

またスイートスポットを外した場合でも、ヘッドのフェース面のぐらつきを抑えてくれるので飛距離のロスを小さくしてくれる役割もあると言われています。

つまりクラブヘッドのMOIの数値が高ければ曲がりづらく飛距離のバラツキが小さくなる、ということになります。

芯を外してしまうことのほうが多い初心者にとって、ある種のお助け性能の1つと言えるかもしれません。

低スピンだと飛距離が伸びる?

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つかまりやすさと並行してプッシュされるのが飛距離性能ですが、それを実現させるのが低重心です。

方法はメーカーによって異なりますが、例えばヘッドの一部にカーボン素材を使って軽量化し、その余剰重量をソール側や後方にウェイトとして取り付けることで低重心を実現させていたりします。

その低重心化による効果のひとつが低スピンなのです。

では低スピンで打てることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

一般的にスピン量が少ないと強弾道で打てると言われています。またランが出やすくなります。

逆にスピン量が多いとボールは高く吹け上がってしまい、飛距離をロスしてしまうことになります。

ではスピン量は少なければ少ないほうが良いのかといえばそうではなく、スピン量が少な過ぎるとボールがドロップするようになり飛距離が落ちてしまいます。

適正スピン量はロフト角やヘッドスピードなどによって変わってきます。

ロフト角が大きい場合やヘッドスピードが速い場合スピン量は多くなり、逆にヘッドスピードが遅い人はスピン量が少なくなります。

つまりヘッドスピードが遅い人が低スピンのドライバーを使うと、適正スピン量を得ることができないため飛距離が落ちてしまう可能性もあるのです。

飛距離が欲しいがために低ロフトのドライバーを選んで失敗する人が多い理由がここにあります。

自分に合うクラブを手に入れるために

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上記の2つの要素だけでもクラブの選択方法が人によって変わってきます。

例えばヘッドスピードが40メートル/秒しかない人が低スピンモデルを選んでしまうと、本当はもっと飛ばせるのに、なんてことになってしまいます。

クラブ購入の選択基準にはいろいろな要素が含まれてきますが、自分のポテンシャルを引き出せるクラブは人それぞれなのです。上級者になると好みの形状もあります。

大事なのは自分の技量を過大にも過小にも評価せず、日々の練習やラウンドからミスの特徴やスイングのクセを把握しておくことです。そしてそのミスを減らす手助けをしてくれるクラブを選ぶことが重要なのです。

決して口コミや評判、見た目だけでなく実際に試打してみてデータを見ながら判断することで自分に合うクラブに巡り合う可能性を高めてみてください。