ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
55歳から始めるゴルフ。初ラウンドでの100切りを目指す(その3)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
tk様のお話その3ですが、お話が少し脇道にそれてしまうのですが、とても参考になるお話だと思いますので、お付き合いくださいませ。
振り子
前回のお話は、「40から50センチの振り幅なのですが、上手く打てません」という話で終わってしまいました。その続きです。
ゴルフクラブは重いので、人間の本能として体を使ってクラブを上げます。
すると、体の軸や動いてはいけない部分が動いてしまい、結果クラブの軌道が定まらずボールに上手く当たらないという結果になってしまいます。
そんな方に、左足体重ですよ。
「ダウンスイングでは、頭は動かしてはいけませんよ」というとすぐにいい当たりが出るようになります。
40センチから50センチの振り幅で上手く当たるようになりましたら、振り幅を少しずつ大きくしていくのですが、私がスイングをお教えしていく方法は、ゴルフをまるで知らない人と、経験のある方で違いが出て来ます。
マイク・オースチン氏
詳細に説明しないと、納得できないと思いますので説明させていただきます。
例えば、野球のピッチャーが腕を真っすぐに伸ばしたまま、肘も手首も使わずにボールを投げた場合、それ程遠くへ投げられません。
関節をテコのように使うから剛速球が生まれるのです。
ゴルフも同じです。しかしゴルフの常識では、左腕を伸ばしたまま打つと言うのが常識のようになっています。
そのためゴルフ経験の長い人ほど左肘を曲げてテコのように使ってヘッドスピードを加速させるという方法を否定します。
左肘は少し曲げるだけですので、見ている人には普通のスイングに見えます。
この肘と手首をテコのように使うという方法を提唱していたプロは、「マイク・オースチン」というプロです。
サム・スニード氏は米PGA最多勝利82勝
マイク・オースチンはすごいです。
1974年の全米シニアオープンで515ヤード飛ばしたとギネスブックに載っているそうです(パーシモンのヘッドで糸巻きボールです)。
上記の写真のサム・スニード氏は、同時代のプロの中ではひとり図抜けた飛ばし屋でしたが、マイク・オースチンとエキシビションをして負けてしまいました。
マイク・オースチンは、210ヤードを8番アイアンで打ち、ピンをオーバーしましたが、バックスピンで10ヤード戻したそうです。
それを見たサム・スニードは、「ゴルファーを止めてあんたのマネージャーになるよ」と言ったそうです。
このマイク・オースチンが、提唱していたのが「肘と手首をテコのように使う」という打法です。
次回もう少しマイク・オースチンのお話をさせていただきます。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。