ゴルフスイング
オリオット
イ・ボミのドライバーとショートアイアンのスイングを比較!~アドレス編
ドライバーの調子がいい時はアイアンがイマイチ、またはその逆、なかなか両立は難しいですよね。
そこで、これを両立させるための糸口を探るため、イ・ボミのドライバーとショートアイアンのビデオを比較し、いったいどこがどう違うのか、あるいはどこがどう同じなのか検討してみることにしました。
まずは、そのアドレス編です。
目次
【ポイント①】前傾角度とリスト角度はほぼ同じ、手の位置が少し違う
ショートアイアンもドライバーも、アドレスした時の前傾角度はほぼ同じ、約30度です。
ドライバーを持って構えると、ボールの位置がショートアイアンより前にあるために、無意識のうちに前傾角度が変わってしまう可能性があるので、どのクラブでも前傾角度を変えないようにした方が良いでしょう。
ショートアイアンもドライバーもリスト角度はほぼ同じ、約145度になっています。
手の位置は、ドライバーの方が少し前方にあります。
これは、どのクラブもリスト角度を同じにして構えようとすると、ドライバーはショートアイアンよりボールの位置が前にある分、ハンドの位置を変える必要があると思われます。
リスト角度~145度と言うのは、金槌を持って釘の頭を叩く際の角度に近いです。
ですから、どのクラブもリスト角~145度でインパクトすることがボールに一番パワーを伝えられるのではないかと考えられます。
【ポイント②】主軸の傾きはほぼ同じ、手は左内もも寄り、スタンス幅とボールの位置が違う
ショートアイアンもドライバーも、上体の中心軸の傾きはほぼ同じ、約5度です。
その傾きがあるために、ハンドは自然にぶら下がった位置より少し左側、左の内もも寄りになっています。
ショートアイアンのスタンス幅は肩幅と同じくらい、ドライバーのスタンス幅はショートアイアンの右足を基準にすると、足一つ分ぐらい広くなっています。
スタンス幅は、クラブが同じでも力が入ってくると広めに構えてしまいがちで、スイングの再現性に影響してきますので、注意が必要でしょう。
ボールの位置は、ショートアイアンでは右足寄り、ドライバーでは左足寄りになっています。
これは、ショートアイアンのインパクトはスイング最下点より手前、ドライバーでは最下点より先にあるためと考えられます。
【ポイント③】クラブの長さに応じて、スタンス幅とボールの位置、スイング軌道上のインパクト位置を変える
アドレスを真上から見た場合、ドライバーとショートアイアンの違いが分かるように作図してみました。
インパクト位置は、アイアンではスイング軌道の最下点の右側、ドライバーでは左側になるかと思います。
フェアウェイウッドのインパクト位置はちょうど最下点ぐらいでしょうか。
手の位置はスタンスが変わると少し変わり、スイングの最下点の延長線上あたりになるのではないかと思われます。
クラブの長さによってアドレスで変えるもの、変えないものをはっきりさせて取り組めば、スイングの再現性アップが期待できるでしょう。