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ゴルフスイング

あやの

あなたは知っていますか?世界4大スイングを勝手に解説!

こんにちは!ライターのあやのです꒰。・ω・`;꒱

ゴルフ雑誌をパラパラ読んでいると、ゴルフスイングには、とにかくいろいろな名前のものがありますよね!

4スタンス理論、左一軸、スインガー系、ヒッター系、手打ち、ボディーターンなどなど…。

そこで今日は世界でメジャーな4つのスイングを勝手に「4大スイング」と題して、メリットとデメリットを含め、その特徴をご紹介します。

あなたはどのスイングタイプですか?

まず、初めに。

今回は、一般論をメインに+私的見解も交えて、わたしが個人的にピックアップした4種類のゴルフスイングをご紹介します。

ここで理解していただきたいのは、ゴルフスイングはゴルファーの数だけ種類があるように、スイングを定義することは難しく、とても曖昧だということです。

例えば、「あの解説者はこのプレーヤーのここが素晴らしいと言っていたが、別の解説者はそここそ直すべきだと言っていた」なんてことよくありますよね。

いいゴルフスイングの定義が人によって微妙に違うのと同じように、ゴルフスイングの種類も無数です。

特に、熱心なゴルフ好きの方ほど、新しい物好きだったりしませんか?

ゴルフスイングは、新しいスイング理論として言い出した者&名付けた者勝ちなので、同じようなものでも違う名前のスイング、1つのスイングでも説明の仕方はさまざまなのです。

さてさて、そんなわけで今回は世界中のゴルファーがお熱になった、そんな4つのスイングについて紹介しま〜す。

ワンプレーンスイング(1Plane Swing)

まず1プレーンスイングといえば!!!

伝説のゴルファー、“ミスター真っ直ぐ”ことモー・ノーマン。そして、“モダンゴルフの父”ことベン・ホーガンなどが有名ですね。

上の画像は、PGAツアーのセルジオ・ガルシアですが、他にも、現ツアー選手では、ブライソン・デシャンボー、ミシェル・ウィー、マット・クーチャーなどが1プレーンスイングです。

1プレーンスイングの特徴は、

⚫︎ワイドスタンス
⚫︎ボールから少し離れたスタンス位置
⚫︎前傾が深く、フラットなシャフトプレーンのアドレス
⚫︎手元が低く、肩の傾斜が強いトップ

などがあります。

このトップでの肩のラインは、2プレーンスイングに比べ1プレーンスイングの方が左肩の下がり方が急です。

アドレスでの深い前傾は、このトップの左肩をより下げるため&より左腕をフラットなトップに持っていきやすくするためです。

またワイドスタンスは軸をセンターにキープし、その分ウィズを広く保つための必須条件なのです。

*ウィズ(Width=幅)とは…
スイングを正面から見て、バックスイングやダウンスイングで手元が腰より上にあるときの、左腕(ハンドパス)が描く軌跡と上半身の間の幅のことをいいます。

左手が曲がっていたり、テークバックをインに引き過ぎたときはウィズが狭く、また左腕を伸ばしたときやスクエアに引いたときはウィズが広くなります。

ウィズが広いときに軸が左右に動くとスイングアークが広くなり過ぎるので、ゴルフスイングではこのバランスを取ることがとても大切です。

1プレーンスイングのメリットとデメリット

運動方向で例えるのなら、2プレーンが縦の上下動のスイングであるのに対して、1プレーンは横の回転スイングであると言われています(byジム・ハーディー)。

1プレーンスイングは一般的に、トップポジションで左腕が肩のラインを横切るように重なっている、または平行になっているかで判断します。

このスイングのメリットは、バックスイングで左腕と左胸がぴったり一体化しているため、腕と肩とお尻の一体感を感じやすいことです。

また、シンプルなスイングゆえの再現性の高さなどがあります。

2プレーンスイングは高いトップから重力と長いスイングアークを使いながら、腕とクラブで加速できるのですが、1プレーンスイングは自ら体の使い方でパワーを生み出さなければなりません。

ですので、このスイングでパワーを生みだすのは少し難しいという点がデメリットです。

総合的に、飛距離は出ないが、フラットな回転運動のシンプルで再現性の高いスイングといえます。

2プレーンスイング(2Plane Swing)

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2プレーンスイングと言えば、もう満場一致でDJことダスティン・ジョンソンですよね。

あの弾丸ミサイルのようなドライバーショットは、不公平でしかありません(笑)。

また、レジェンド部門では、ジャック・ニクラウス、サム・スニードやトム・ワトソン、現ツアープレーヤーではジム・ヒューリックなどがこの2プレーンスイングです。

2プレーンスイングは、

⚫︎少し狭いスタンス
⚫︎体に近いボールポジションのアップライトなアドレス
⚫︎バックスイングで右に軸が少し動く
⚫︎高いトップとフラットな肩、そのために左腕と左胸がトップ付近では同調しない

などが特徴です。

一般的に、この高いトップ、上の画像のDJのように、左腕と肩のラインが平行でなくクロスする状態を2プレーンスイングと定義します。

アドレスでのアップライトな前傾は、トップの肩のラインをフラットにするため、また、やや狭いスタンスはバックスイングで軸を少し右に動かすための必須条件です。

アップライトなバックスイングはウィズが狭くなるので、バックスイングで少し軸を右に動かすことでバランスを取っているのです。

また、2プレーンスイングではクラブの垂直な動きとバランスを取るため、肩はフラットであるべきだと言われています。

このスイングのメリットは、運動神経や筋力に関係なく、高いトップからインパクトまでの高低差を利用してヘッドスピードを簡単に上げることができる点です。

デメリットは、1プレーンスイングに比べ、トップからのダウンスイングで体の一体感を保つのが少し難く、またタイミングも必須となるので、再現性に欠けることです。

総合的には、ヘッドスピードを簡単に上げることができ、パワーを生み出すことは簡単だが、再現性に少し欠けるスイングと言えます。

1プレーンと2プレーンのトップを比べてみると、こんな感じです。

画像左:1プレーンスイング
画像右:2プレーンスイング

1プレーン、2プレーンスイングをもっと詳しく知りたい方はジム・ハーディー(Jim Hardy)の“The Plane Truth for Golfers”という書籍をぜひ読んでみてください。

彼はこの1プレーン、2プレーン理論を世に送り出したインストラクターで、

「ゴルフスイングには少なくとも2種類のベースがあり、クラブを体の周りで振るか、上下運動を体の正面で行うかである。もしクラブをフラットに使うならその理論が、もしアップライトに使うならまた別の理論がある」

と言っています(勝手に翻訳)。

この書籍では、1プレーンスイングと2プレーンスイングの、それぞれの特徴や利点、絶対に避けたいミス、また世間で勘違いされている共通のミスなどを紹介しています。

わたしは個人的にジム・ハーディーが好きで、ゴルフスイングのバックスイングとフォワードスイングでは、さまざまなアクションのバランスを取ることがとても大切だと彼の書籍から学びました。

スタック&ティルトスイング(Stack and Tilt Swing)

スタック&ティルト(S&T)スイングは、日本でいう左サイドに壁を作る打ち方で、いわゆる「左一軸スイング」のことです。

この原型となるスイングは1950年代から存在していましたが、2007年頃「スタック&ティルトスイング」としてメディアに取り上げられ、それまでのスイング理論を覆す斬新な理論として大流行し、当時のツアープロも次々とスイングに取り入れるほどでした。

上の動画は、スタック&ティルトといえばこの方!! と言うくらいこのスイングが代名詞のPGAツアープレーヤー、チャーリー・ウィです。

他には、現ツアー選手ではマイク・ウェアやアーロン・バデリーがこのスイングです。

このスイングは、アドレスからバックスイング、そしてトップにかけてバランスはやや左サイドにキープし、トップでは右膝をほぼ伸ばした状態にします。

そこから、ダウンスイングでは左サイドに壁を作り腰をバンプ(ターゲット方向へスライド)させます。

インパクトからフォローでは体がアルファベットの“逆C”の字を作るようにしてボールをとらえる方法です。

非常に1プレーンスイングに似ているスイングですが、1プレーンスイングに比べS&Tスイングはバランスポイントが左サイドにあることが大きな違いです。

このスイングは、「ゴルフスイングとはボールのクリーンコンタクトが最優先であり、そのためにはスイングアークのローポイント(最下点)をいつも一定の場所にしなければならい」という考え方から生まれたのです。

このスイングに挑戦するとき最も避けたいミスは、テークバックでハンドパスが体から遠い、トップで肩がフラットになったり右膝が屈伸してしまう、ダウンスイングで右肩が下がりすぎてしまうなどです。

これらはこのスイングの長所を台無しにしてしまうので気をつけてくださいね。

このS&Tスイングの人気が現在あまりない理由は、アタックアングル(インパクトへ向かう入射角)がスティープ(急角度)になりやすく、ドライバーショットのミスが起こりやすいためです。

特にアマチュアにとって、アイアンショットとドライバーショットでスイングを大きく変えるのは至難の技ですよね?

それに加えて、切り返しから腰をスライドする動きが腰を痛める原因になると今では広く認識されていることも人気がなくなってしまった1つの理由です。

ですが、このS&Tスイングは初心者がアイアンでボールをクリーンにとらえる感覚をつかむのに、とてもやさしい打ち方だと言えます。

また、スエーで悩んでるゴルファーの一時的な処方箋として取り入れるインストラクターもたくさんいます。

一方、上級者やスイングスピードが速いゴルファーには、アタックアングルがスティープな上、インパクト前後のフェースローテーションが短くとても速いスイングなので、ボールをコントロールしづらい打ち方とも言えます。

エースイング(A Swing)

少し昔の2010年頃のリッキー・ファウラーがこのスイングでした。現在のリディア・コもこのAスイングです。

Aスイングは、クラブを“8”の字のように使うスイングで、手の仕事量をより少なく、クラブの仕事量をより多くするエコなスイングです。

このスイングの特徴は、アドレスでややクローズスタンスをとり、背骨の傾き(右肩下がり)を他のスイングに比べてやや強くセットアップします。

そこから、テークバックで手をインサイドに&クラブヘッドをアウトサイドに上げ、速い段階でコックを入れます。

トップではややクロスシャフトになり、ヘリコプターのプロペラのようにヘッドをループさせ、下半身の体重移動をかなり積極的に使いながらボールを打ちます。

このAスイングを生み出したインストラクター、デビッド・レッドベター(David Leadbetter)は、他の一般的なスイングに比べAスイングは30%少ない力でトップの十分な捻転差が確保でき、さらに10%増しの肩のローテーションが得られると言っています。

つまり省エネなのですね。

ジュニアや女性、シニアゴルファーなど、比較的力はないけど飛距離が欲しいといったようなゴルファーにおすすめできるスイングで、遠心力と重力を非常にうまく使ったスイングと言えます。

Aスイングは、クラブヘッドの軌跡がバックスイングではワイド(幅広)に、ダウンスイングではナロウ(狭く)に動くので、効率よくヘッドスピードを上げることができます。

より詳しくAスイングについて知りたい方は、デビッド・レッドベターの公式サイトを訪れて見てはいかがでしょうか?

いかがでしたか?

今回は、頑張ってかなり要約したのですが、とても長くなってしまいました。読んでいただいてありがとうございました。

それぞれのゴルファーが持つ身体能力や柔軟性などの関係で、スイングには向き不向きがあります。

また、各スイングのアクションには、物理的に理にかなった理由があります。

私たちアマチュアは各スイングの特徴を知ることで、自分がお手本にすべきプレーヤーが誰なのか具体的に見えてくるはずです。

闇雲に自分のスイングタイプとまったく関係のない、流行りのスイングの一部分だけを取り入れても、それが噛み合う可能性は低いです。

自分のスイングがどのスイングの特徴にマッチするかチェックしてみてくださいね☆

質問やメッセージ、こんな記事書いてくださいなど、みなさんの感想お待ちしてます!
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以上、あやのがお届けしました。