ゴルフスイング
PAR RUSH 01
上達するために必要なこととは何かを考える!その6「開眼した!」とよく聞きますが……
「開眼した!」
ゴルフ仲間たちとの会話の中で、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
時には、自分でそう話していることもあるかもしれません。
この「開眼した!」という言葉。
果たして、本当にそうなのでしょうか?
目次
ゴルフのスイングは、パーツではなく一連の身体の動きによるものでは...…
ゴルフのスイングは、上半身、下半身、手など、個別のパーツをどのように動かすかではなく、一連の動きの流れやリズムによるものだと思います。
ですが、私たちは、さまざまな情報からパーツを取り出して、そこだけを直そうとします。
この、スイングの一部のパーツを直すというのは、雑誌や周りのゴルファーのアドバイスで行うことが多いと思います。
不思議なもので、その一部のパーツを直してスイングすると、一瞬それが上手くいくことがあります。
それが、いわゆる「開眼」ということでしょう。
しかし、その好調は、ほとんどの場合長続きせず、幻想であったと思い知らされることが多いのです。
所詮はスイングのリズムが大事なのに!
例えば、ゴルフ雑誌には、よくプロゴルファーのスイングの分解写真が載っています。
以前は、6分割や8分割ぐらいのものが多かったように思うのですが、今はもっと細かい16分割ぐらいのものも多いですよね。
しかし、このプロの分解写真がわりとクセ者で、こうした写真を見ると、その1枚を抜き取って、その中のパーツを真似てしまうことになりがちなのです。
細かい分解写真を見て、身体はどのように動いているのかを確認することは必要だと思いますが、パーツではなくスイングは流れ・リズムだということを理解しましょう!
ゴルフスイングは、途中で止まるものではなく、流れるようなリズムを持ったスイングが基本なのだと思うのです!
雑誌の分解写真を見て、一部分を真似ることが、スイングの一部を壊すことになる危険があるのに……。
細かい分解写真を見て、身体はどのように動いているのかを確認することはいいことだと思うのですが、スイングはパーツではなく、流れ・リズムだということを、念頭に置いておくことが必要だと思います!
身体に染み付いたスイングのクセは、そう簡単には直りません!
私も、雑誌の記事やアドバイスなどを聞いて、スイングを直してきました。
でも、一部分を直したところで、そこは少し良くなるかもしれませんが、別のところが悪くなってしまうという、悪循環を繰り返してきました。
長年かけて身体に染み付いたスイングのクセは、そんなに簡単に直るはずがありません。
それを直すためには、相当の時間がかかるものです。
私は、1年間、シニアプロのレッスンを受けていたことがあります。
まず最初に言われたことは、「今のスイングを壊す気があるか?」「しばらくの間、ラウンドをしないようにできるか?」それが、そのプロの方のレッスンを受ける条件でした。
その時は驚きましたが、この条件のことはすぐに理解できました。
今までとまったく違う身体の使い方を教えられて、大汗をかいて頑張っているのに、それができなかったからです。
身体に染み付いたスイングは簡単に変えられない! それを実感しました。
この時の苦労して受けていたレッスンは、今も少なからず生きています……。
私の辞書には「開眼」という言葉はありません
今でも、ゴルフ雑誌は、毎週欠かさず愛読しています。
また、上級者とラウンドした時には、参考にしようと真剣にスイングなどを見て勉強しています。
しかし、雑誌などの特集記事を見て、技術的にどこかを変えるということは、ほとんどしません。
細かいことを自分でいろいろと試しながら、最も自分のスイングに合っているのは何なのか? を追い求めることはあっても、その日が良かったから「開眼した!」ということは思わないようになりました。達観し過ぎているかもしれませんが……。
ゴルフのスイングは……
「一度付いたクセは、一朝一夕には変わらないこと」
「それよりも大事なことは心の持ちよう、姿勢なのではないか」
と思っています。
一方、スイングに直接関係ない、ゴルフの上達に役立ちそうなことは、貪欲にいろいろなことを取り入れるようにしています。