ゴルフスイング
宮下芳雄@プロゴルファー
冬のグリーン周りで役に立つテクニックや考え方のあれこれ!
「秋は上手く打てていたのに、冬になったらアプローチが下手になってしまった」
今回はそんなゴルファーのお悩みを解決します。
この記事を書いている私はゴルフ歴37年、プロテストに合格して22年、現在はJGMセベバレステロスGCに所属している宮下芳雄です。
ではさっそくご覧ください!
冬場はパターを多用してアプローチしよう!
芝生が枯れてしまっている冬場のグリーン周りからはパターを多用しましょう。
その理由はダフリ、トップなどのミスが出にくいからです。
冬場は芝生が枯れてしまい、芝生に厚みがなくなります。
そのため、少しでもすくい打ちをしてしまうとグリーンの奥まで転がってしまうトップのミスや、少しのダフリがザックリになってしまうなど、大ケガをしてしまうことが多くなります。
しかし、こう書くと「パターで打つことに慣れないと距離感をイメージするのが難しい」「ウェッジのほうが慣れているので安心感がある」と思う方もいるはずです。
しかし、パターで打つアプローチは10分も練習すれば、初心者ゴルファーさんでも簡単に距離感をイメージすることができます。
コースレッスンにご参加いただいたお客さまも短時間で距離感をイメージできるようになっています。
だから、私はGridge読者の皆さんに冬場のアプローチでパターを多用してほしいと思っています。
ちなみにラウンド前に練習グリーンの外からパターを使ってボールを打つと、パターを使ったアプローチの練習になります。
ラウンドのスタート前にぜひ、行ってみてくださいね。
枯れた芝生では普通の打ち方以外のテクニックを駆使しよう
冬場の枯れた芝生では「ヒールを浮かて打つアプローチテクニック」を駆使しましょう。
具体的に、この打ち方が有効な状況を紹介しましょう。
・ベアグラウンド(裸地)
・雨上がりで地面が柔らかい状況
・ディボット跡など凹んでいる場所
・芝生が薄い場所
などなど、ダフりのミスをしたくない状況で、このテクニックが必ず武器になってくれるはずです。
使用する番手は8番アイアンからサンドウェッジくらいがオススメです。
クラブの振りやすさ、距離感のイメージしやすさを感じながら、実戦ラウンドやコースレッスンなどで使いやすい番手を導き出してください。
では構え方から順番に説明していきましょう。
【アドレスについて】
・グリップは少し短く握りましょう
・ソールのヒールが浮くくらいボールの近くに立ちます
・ボールはフェース面の先端にセットしましょう
【クラブの振り方】
・クラブの振り方はパターと同じ振り方でOKです
・手首はロックして、肩の回転だけで打つというのがポイントです
・地面との接地面がトウだけなのでヘッドの抜けがよく、ダフッても大きなミスになりません
・芯を外してインパクトするのでオーバーのミスも予防することができます
ヒールを浮かすアプローチをマスターして、冬場のラウンドでもスコアアップできるようにがんばりましょう!
バンカー越えや砲台グリーンの冬芝対策は?
次は、枯れた冬芝で、なおかつ「砲台グリーン」「バンカー越え」などボールを打ち上げて打たなければいけない状況はどうするのかです!
この解決策は3つあります。
1.バンカーを避けて、横へアプローチする
2.フェアウェイウッドやユーティリティを使い、砲台グリーンを駆け上がるようにボールを転がす
3.サンドウェッジを使用し、ヒールを浮かせたパター打ちでしのぐ
どれを選ぶかはそのゴルファーのスタイルや、キャリアによって変わってくると思います。
目安としては70%以上の成功をイメージできる方法を選べるといいと思います。
初心者ゴルファーは安全にバンカーを避ける方法がオススメです。
ゴルフ経験が長く、ゴルフの感性、感覚がある人は2の方法もありだと思います。
サンドウェッジを使う方法は、少しリスクがあるので中級者から上級者用ですね。
皆さんそれぞれに合った方法を選んでほしいと思います。
アプローチの練習不足をコースレッスンで解消しよう
アプローチの練習不足はコースレッスンで解消しましょう。
その理由は距離感(力の加減、落とし場所のイメージ)はコースレッスン(ゴルフ場)でないとイメージがしにくいからです。
さらに地味なアプローチショットは練習場のトレーニングだと、つい飽きが出てしまい継続して練習することがなかなかできないからです。
そんなこともあり、私はゴルフ場で行うコースレッスンでアプローチの練習不足を解消してほしいと思うのです。
今回は以上です。
ではGrigde読者のみなさん、冬ゴルフを楽しんできてください。
Have a nice golf!