ゴルフスイング
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
筋トレ不要!ドライバーの飛距離を20ヤード伸ばす?効果的な練習方法
ゴルフには『パット・イズ・マネー』『ドライバー・イズ・ショー』という言葉があります。
確かにスコア決めるのは最後のパターですが、『稼いだ打数(Strokes Gained)』を分析すると、意外や意外、ドライバーが「パー」を取るために最も貢献したショットの場合が多いことがわかってきました。
今回は、誰もが憧れるビッグドライブを手に入れるために、最も重要であるシャフトの『しなり』を手に入れる練習方法をご紹介します!
なぜ「しなり」が大切なのか?
飛距離を伸ばすために、なぜシャフトの「しなり」が大切なのでしょうか?
その主な理由は
・ヘッドスピードを効率的に速くできる
という点です。
クラブの長さやヘッドの大きさが制限されている大きな理由として、極端に長いシャフト+めちゃくちゃ芯の大きなヘッドでドライバーを作れば、誰でもヘッドスピード50メートル/秒(m/s)でナイスショットできてしまいます。
そうするとゴルフの戦略性や技術向上というスポーツとしての楽しみが欠落してしまうため、ルールで規制しているのです。
昔のスチールシャフトが刺さったドライバーでは、「しなり」を生み出すにはテクニックだけでなく筋力も必要でした。
しかし、シャフトが進化し誰でも「しなり」を手に入れられるようになり、今では身体的特性に合わせて様々なシャフトを使えますので、筋力がそれ程なくてもヘッドスピードを手に入れることが可能になっているのです。
もちろん筋トレによってヘッドスピードは上がりますが、時間も労力もかかるので、手っ取り早く飛ばすにはシャフトに働いてもらうのが一番です。
ドラコン選手のシャフトは柔らかい!?
飛距離自慢のドラコン選手のセッティングは、さぞかし硬くて重いシャフトで組み上げているのだろうと想像しますが、実は「長くて柔らかいシャフト」で組んでいる選手が多くいます。
球筋をコントロールしたり、安定性を高めるには硬くて重いシャフトが有効ですが、飛距離を出すには柔らかいシャフトをしならせるほうがはるかに有利であることの証明でしょう。
もちろん、ゴリゴリに鍛え上げた選手は「X」以上のシャフトを使っていますが、私たちの体力と比較すると、柔らかめであることは間違いありません。
「しなり」が生まれないNGな動き
飛距離に悩む人のほとんどがシャフトの「しなり」を利用できていません。
シャフトをしならせることができない主な原因は、
・右足に体重が残り、ヘッドの走りに抵抗をかけている
・「トップ」を意識的に作りにいき体の動きが止まる
・切り返しで手元がボールに向かってしまう
などが挙げられます。
これらの動きは、「Xファクター」(上半身と下半身の捻れ)や「反動」「遠心力」といった力を使うことを妨げる動きであり、シャフトを働かせることができない原因になります。
「しなり」を手に入れる練習方法
「しなり」を手に入れる練習方法はいろいろありますが、私がお勧めのドリルは2つあります。
■お財布の見方! ロープを使ったトレーニング
ホームセンターに行くと、太いロープを切り売りで購入することができます。
直径20ミリのロープを2メートル、もしくは直径12ミリのロープを2メートル50センチ用意してください。
このロープの端をビニールテープなどでまとめ、あとは体に巻きつくように連続素振りするだけです。
力んでいるとロープがきれいに伸びず、体に巻き付けることができません。1000円程度で用意できるので、だまされたと思ってぜひ準備運動に取り入れてください。
■1SPEED
もう1つオススメなのが、エリートグリップから販売されている「1SPEED(ワンスピード)」という練習器具です。
連続素振りをすることで、シャフトのしなりを感じることができます。女性は「レッド」、男性は「オレンジ」を選ぶといいでしょう。
ヘッドスピードが1m/s上がると、飛距離は5.5〜6ヤード伸びます。
今まで「しなり」を上手く使えてなかった人は、このドリルを行うことでヘッドスピードが2〜5m/sほど伸びますので、飛距離も10〜30ヤード伸ばすことができます!