ゴルフスイング
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アイアン、基本の打ち方で上手くなる!わかりやすいポイントと上達練習法
アイアンを得意にしたいのに、どうしても上手く打てない、苦手意識を感じてしまう。そんな悩みを持つゴルファーは多く存在します。
ゴルフを始めたばかりの初心者の方や、女性やシニアの方、もちろん一般ゴルファーも、今よりアイアンが上手く打てるようになれば、スコアアップにもつながっていきますよね。
プレー中、出番の多いアイアンだからこそ、基本の打ち方ができるように練習することが大切です。
この記事で、アイアンの基本の打ち方をしっかり身に付けて、上達しましょう!
わかりやすいポイントや練習方法をお伝えします。
ゴルフクラブのアイアンとは?
アイアンとは、先端のヘッドと呼ばれる部分が鉄やステンレスなどの金属で、板のような形に作られたクラブのことです。
ヘッドには「5」や「7」などの番号が付いており、これを「番手」と呼びます。
番手が若い数字であるほどボールは低く打ち出され、飛距離が出て、大きい数字の番手になるほどボールが高く上がりやすく、飛距離が出ないという特徴を持っています。
ヘッドとグリップをつなぐシャフトと呼ばれる棒の部分は、スチール製のスチールシャフトとカーボン製のカーボンシャフトの2種類があります。ヘッドスピードやスイングスタイル、体力から、自分に合ったものを選びます。
また、ヘッドにもボールコントロールのしやすい「マッスルバック」と、ミスに強い「キャビティバック」や「中空」の3種類に大きく分類されます。
これらのヘッドにより打ち方を変えることはありませんが、初心者の方やアイアンが苦手という方は、ミスに強い「キャビティバック」の中でも、ヘッド後方が大きくえぐれているポケットキャビティの使用がおすすめです。
アイアンの役割。アイアンは決められた距離を打つクラブ
ドライバーはもちろん、アイアンでもたくさん飛ばしたいという思いが強いゴルファーもいます。しかし、アイアンは決まった距離を狙って打つことが大きな役割です。
ゴルフはカップにボールを入れるスポーツなので、1打でも少なくカップインさせるのが目的です。つまり、グリーンを狙うアイアンは、狙った距離を打つことが重要で、飛距離にはそれほど意味がないのです。
そのため150ヤードであれば何番、100ヤードであれば何番と、力感を一定にしてスイングをした時、それぞれのクラブで何ヤード飛ぶのかを把握しておくことが大切です。
他の人が何番で何ヤード飛ぶかどうかは関係ありません。同じ番手でも自分のほうが飛距離が出ていないにしても、自分の150ヤードは何番と理解してラウンドで実践していくことが重要です。
ミドルホール(パー4)のセカンド地点、ショートホール(パー3)のティーショットなど、決まった距離をきっちりと打てるように練習するのがアイアンのポイント。
それができるようになれば、パーオン(※)の確率も上がってスコアが良くなります。力いっぱい振り回して飛距離が出てもアイアンの精度は上がらず、スコアも良くはならないんです。
※パーオン……規定打数よりも2打少ない打数でボールがグリーンに乗ること。パー5なら3打、パー4なら2打、パー3なら1打で乗ること
アイアンを上手に打てるようになるコツは?
アイアンを上手に打てるようになるためには、何よりも基本が大切です。その基本をいかに守ってきれいなフォームで打てるかどうか、これがアイアンを上手に打つためのコツです。
アイアンが上手になるかならないかは、基本が身に付いているかどうかがものすごく大切です。まずはアドレスやインパクトのイメージ、スイングの形など基本的な部分を1つずつ見直していきましょう。
フォームだけじゃなく、アドレスの構えやグリップなど、細かな部分について基本とズレている部分はないかチェックしていきましょう。
スイングはまず形から。美しいフォームを目指して練習をすすめていきましょう。
アイアンの基本の打ち方は“ダウンブロー”
ゴルフでアイアンを打つ基本となる打ち方は、“ダウンブロー”です。
ダウンブローとは、ヘッドの軌道が緩やかに上から下に入ってくるイメージで打つことで、結果的にボールの先の芝を削るように打ち込む形となります。
プロの試合などで、ボールとともに芝が削れて飛んでいくのを見たことがある人も多いでしょう。
あれは、ダウンブローに打つことで、ボールを打った後にボールの先の芝が削れる現象です。このことを“ターフを取る”と言いますが、ターフはダウンブローでなければ取れません。
ダウンブローに打つと、上から下に打つため、ボールはちゃんと上がるんだろうか? しっかり飛んでくれるんだろうか? と不安を持つ人も多くいます。
ダウンブローにボールを打つとボールにはバックスピンがかかります。バックスピンがかかって飛び出したボールは、浮き上がるような弾道になってグングン上昇していくのです。
逆に、すくい打ち(下から上)のスイングになると、バックスピン量が十分ではなく、ボールに十分な揚力が加わらず、途中で失速して飛距離が伸びません。
さらには風の影響も受けやすく、アイアンで重要な“縦の距離”がバラついてしまうというデメリットがあります。
しっかりと安定した飛距離を出そうと思ったら、ダウンブローにボールをとらえられるように練習を重ねていきましょう。
アイアンのシャンクは何が原因?
アイアンを打っていると突然発生するミスの1つに、「シャンク」があります。
なぜか、アプローチのような短いショットで連発するケースもあり、頭を抱えるゴルファーも多くいます。
シャンクは、ヘッドの軌道が自分のイメージしているところよりも外側を通ってしまうことで、ボールがフェースではなく、ネック部分に当たることで発生します。
その原因は様々ですが、ハード過ぎるクラブ(その人の適正な重量より重いクラブ、シャフトが硬いクラブのこと)を使っていたり、スイングで手元が浮く、スイング時に体が前に突っ込んでいるなどの原因が考えられます。
体が余分な動きをしてしまっているケースがほとんどですので、もしシャンクが出始めてしまったら、ハーフスイングの練習とヘッド軌道の確認を行って矯正するようにしましょう。
アイアンのトップは何が原因?
トップとは、ボールの上のほうを叩いてしまうミスのことです。
アイアンでトップばかり出る、という人はダウンスイングで体が伸び上がっていないか確認してください。
構えた位置にクラブを戻したいのに、自分が伸び上がってしまうとクラブはボールまで届きません。伸び上がった結果ボールをとらえられていたものが、届かずにトップになるのです。
切り返しで力が入り過ぎて、伸び上がってしまうケースがよく見られますので注意してください。
力のないゴルファー、特にシニアの方や女性の方が「飛距離を出したい!」という時にこのミスが起こりやすくなるので注意してください。
また、一度ボールの手前の地面をクラブが叩いてから、その反動でクラブヘッドが浮き上がってトップする、通称“ダフリトップ”と呼ばれるミスもあります。
こちらの修正方法は、後述のダフりと同様になります。
アイアンのダフリは何が原因?
トップの逆で、打つ時にボールの手前の地面を叩いてしまうミスがダフりです。
アイアンでダフってしまうという方は、一度、インパクトの際、ハンドファーストにボールをとらえられているか確認してみてください。
ダウンスイングで手首が早めにリリースされ、コックがほどけてしまうと、ハンドファーストでのインパクトができません。
そうなると、ヘッドが早く落ちてしまってダフりの発生率が高くなってしまいます。
もしダフりが多いな……と感じたら、ハンドファーストのアドレスと、ダウンスイングを覚えるためのティーアップドリルを繰り返し行ってみてください。
ヘッドのコントロールが良くなってくるはずです。
アイアンのミスショットは力みが大半
アイアンショットにはいろいろなミスがありますが、そもそもアイアンのミスは、「飛ばしたい!」という力みや緊張から来るプレッシャーによる力みが大半です。
上で紹介したミスのほかにも、ボールが飛んでもスライス、またはフックがかかり、OBになってしまうこともあります。
普段素振りをする時は、そこまで盛大にダフるなんてケースは少ないのではないでしょうか。
リラックスしていつも通りのスイングができれば、大きなミスショットは生まれません。
本番でもリラックスして素振りのつもりで振れるように、日頃からスイングイメージをしっかり持てると良いですね。
これができるようになると、方向性も縦の飛距離もばっちり合ってきますのでおすすめです。
以下で、アイアンの基本の打ち方が身に付くためのポイントを6つに分けて解説します。
ポイント1.ダウンブローに打つためのボール位置
アイアンの基本の打ち方となるダウンブローは、クラブヘッドが最降下点に到達する手前でボールに当てる打ち方です。
ここで注意が必要なのが、ダウンブローを意識して、ボールの位置を過度に右側に置き過ぎないこと。
ボール位置が右になり過ぎると、ヘッドが鋭角に入り過ぎてしまい、ミスショットの原因となります。
7番アイアンは、アイアンの中で飛距離や弾道、クラブの長さがちょうどクラブセットの中間くらいなので、それを使って基本を作りましょう。足は肩幅程度に開き、ボールの位置は開いた足の真ん中に来るようにアドレスします。
同じアイアンでも番手によってシャフトの長さやロフト角が変わってきますので、基本のスタンスが決まったあとは、番手に合わせて、ボールの位置の調整をしていきます。
番号が小さくなるほど、ボール位置は少しずつ左に置くようにすると覚えておきましょう。
ポイント2.ハンドファーストのアドレスをやってみよう
ダウンブローでボールを打つためには、インパクトで「ハンドファースト」の形が保たれていることが条件です。
ハンドファーストとは、クラブヘッドよりも手元が先行した形のことです。
スイングはアドレス8割と言われるほど、アドレスが大事です。
まずアイアンを体の正面でソール(クラブの底を地面に付けること)します。そしてグリップも一度体の正面に持ってきましょう。
フェースを飛球方向に合わせたら、ヘッドを支点にしてグリップを前に傾けます。
この時、グリップの位置が左股関節付近に来るようにしましょう。クラブを傾けたらその位置でグリップします。
これで自然な形のハンドファーストになりました。あとはこのアドレスの形にインパクトを戻してくるだけです。
いかがですか? 想像以上に手が前で、ヘッドの位置が後ろに感じる方も多いかもしれませんね。これが正しいハンドファーストの位置です。
ポイント3.アドレスで肘や腕の向きを確認しよう
構えた時に、肘や腕の向きはどうなっていますか?
グリップと両肩を結んだラインが三角形になっていると思いますが、この時、肘の内側が正面を向くようにしましょう。
腕を内側に絞るようにすると、肘が正面を向いてくるはずです。
この時、肘が内側を向いていてはいけません。肘が内側を向いてしまう人は肩に力が入っているような構えになってしまいます。
肘の内側を正面に向けてあげると、肩が下がってリラックスしたアドレスができるようになります。
リラックスしたアドレスは、再現性の高いスイングをするのに必要です。構え方1つでゴルフ初心者なのか、そうではないのかがわかってしまうくらい、アドレスは重要です。
ポイント4.アドレス時のグリップ
グリップの形には、いくつかバリエーションがあります。
左手の甲が飛球方向を向いているスクエアグリップが基本と言われています。左手とフェースの一体感を感じやすいグリップです。
そしてもう1つは、現在のスタンダードと言ってもいいフックグリップ。ストロンググリップとも呼ばれていて、上から見た時に左手のこぶしが2個半から3個くらい見えるくらい絞って握ります。フェースの開閉をあまり使わなくてもスイングができるため、方向性も良く、飛距離も出るというグリップです。
最後にウィークグリップ。フェースの開閉を強く使うグリップなので、方向性にちょっと難があります。しかしフェースの開閉が強く使えるので、ボールを強くつかまえやすく、高いボールが出ます。
現在のクラブとマッチするグリップとは言い難く、ウィークグリップを採用しているゴルファーはほとんどいないのが現状です。
グリップの形以外に、右手にもチェックポイントがあります。
それは、グリップの下から握り込んでしまっていないかという点です。
こうするとフェースが返り過ぎてしまいやすくなり、強いフックが出るケースもあってなかなか弾道が安定しません。親指と人差し指のシワが右肩を指すように握るのが基本の位置ですので、まずはその位置を覚えておき、徐々に自分に合うように微調整していきましょう。
ポイント5.アドレスで骨盤は前傾させる
アドレスでは前傾姿勢を取りますが、この前傾姿勢ができていないゴルファーが実は多いのです。
ただ上半身を傾ければいいというわけではありません。大切なのは、骨盤を股関節から折って、前傾姿勢を作るという点です。
力を抜いて立った姿勢から、背中は真っすぐにしたまま、股関節から曲げていきましょう。下半身はそのままで、最後に膝を緩める程度です。
比較的多いアドレスの間違いが、骨盤が立ったままで背中が丸まっている、というものです。これでは軸が真っすぐになっていないので、スイングもバラつきます。そして何よりアドレスがかっこ悪くなります。
スイングだけではなく、アドレスも見た目が非常に大切です。
また、女性に多いのが、胸を張り過ぎて、反り腰になってしまっているアドレスです。
これでは再現性が低くなりミスショットにつながってしまいますので、鏡で確認したり、動画で撮影するなどしてチェックしてみてください。
ポイント6.重心は母指球に
人間は足の裏だけでバランスを取って立っていますよね。ゴルフのスイングもそれは同じなのですが、足の裏のどこに体重をかけるかも意識してみましょう。
これは、人によってつま先側だったり、かかと側だったり、土踏まず部分だったり異なるのですが、まず最初におすすめするのは、母指球に体重を乗せたアドレスです。
母指球とは、足の親指の付け根辺りのことです。そこを意識して立ってみましょう。
立ってみるとわかりますが、かかとに体重をかけてしまうと、ふいに押された時など、非常にバランスが取りにくいです。
対して、母指球に体重をかけている場合はどうでしょう。しっかりと踏ん張っていられることに気づくはずです。
スイング中のバランスは、とても大切です。スイング中にふらついてしまえば、スイング軌道が変わり、空振りしてしまうこともあります。
アドレスでは、しっかりとバランスをキープできるよう、母指球に体重の乗ったアドレスを意識しましょう。
傾斜地からのショットは応用が必要
ゴルフ場は自然の中に作られていますので、必ずしも、平坦な場所からボールを打てるとは限りません。
フェアウェイであっても、足元がつま先上がり、つま先下がり、左足上がり、右足上がり、あるいはそれらの組み合わせなど、平坦であることのほうが少ないのです。
そのような足場の場合、アドレスにも応用が必要です。
たとえば、つま先上がりの場合、基本のアドレスと同じようにつま先重心にしてしまうと、いつもよりボールとの距離が近くなり、ダフってしまう可能性が高くなります。
つま先上がりの場合は、上がっている傾斜分、重心をかかと側にずらす、左足上がりの場合は右足側に重心をずらすなど、傾斜地によって応用を加えましょう。
初心者の方が最初から対応することは難しいかもしれませんが、コースの情報をなるべく足の裏で読み取り、どんな傾斜の時にどんな球が出やすいかを学習して覚えていくことがレベルアップへの道です。
ドライバー、フェアウェイウッドとアイアンのスイングの違い
基本的なチェックポイントがわかったところで、スイングの基本について考えてみたいと思います。
ここでは「アイアンの基本の打ち方」となっていますが、そもそもドライバーやフェアウェイウッドなどのウッド類とアイアンでは打ち方が違うのでしょうか。
たしかにドライバーはアッパーブロー、アイアンはダウンブローと言われています。
しかし、ボールを打つためのスイングの考え方はどちらも変わらないと覚えておきましょう。
それは、アイアンも、ドライバー、フェアウェイウッド、ウェッジなども、ボールに当たるのは一瞬。そこに至るまでの過程が、それぞれほんの少し違うだけなのです。
アイアンで基本のスイングを作った後、徐々に、ドライバーやフェアウェイウッドなどのクラブを練習して、ラウンドに備えましょう。
アイアンのレベルアップドリルを取り入れよう
それではアイアンをレベルアップさせるための基本ドリルを紹介していこうと思います。
こちらで紹介するドリルをこなせば、あなたもアイアン上達間違いなし! 初心者だってしっかり練習すれば、先輩ゴルファーに追い付くことも夢ではありませんよ。
ドリル1.【動画解説】ダウンブローで打つための練習ドリル
ダウンブローで打つ練習をするには、ただショットを繰り返すだけではなかなか身に付きません。そのため、ダウンブローで打つための練習ドリルを紹介していきます。
ダウンブローとはヘッドが下降中にインパクトを迎えるスイングですが、ただ普通にスイングするだけではなかなかわからないものです。
自然にダウンブローの形を覚えるためには素振りが効果的です。
左手はいつもの位置でグリップしたら、右手はグリップの一番ヘッド側(少し指がシャフトにかかっても大丈夫)を握ります。スプリットハンドグリップと呼ばれる方法です。
そしてバックスイングの形を取って、切り返していきます。この切り返しの動作の時、グリップエンドでボールを刺すように下に引き込んでみましょう。こうすると手首のリリースが抑制されて、タメのあるスイングとなります。
タメができクラブをダウン方向に動かしやすくするためのドリルなんです。
これがダウンブローにスイングするための正しい動作になります。こうした動きをチェックするドリルを取り入れてダウンブローを体に覚え込ませていきましょう。
ドリル2.ビジネスゾーンをマスターする
アイアンの上達に欠かせないのが、インパクト周辺の小さな動きの徹底的な練習です。
インパクト前後の場所のことをビジネスゾーンと呼びますが、このドリルでは、テークバックもフォローも小さくして、ボールを打つ瞬間だけに集中します。
マスターしてしまえば、プロの世界でも賞金でご飯が食べていける、とまで言われるビジネスゾーンは、アイアンスイングの基本中の基本。
ビジネスゾーンに関する記事がたくさんありますので、こちらから確認してみましょう。
もちろん練習場でなくても、自宅でスポンジボールを使っても練習可能ですよ。
ドリル3.ボールの後ろにモノを置く
アイアンはダウンブローが基本と言われていますが、インパクトの瞬間、本当にダウンブローで打てているのかどうかは、自分ではわかりづらいものです。
そのため、すぐに目で見えるような仕掛けを作っていまいましょう。仕掛けと言っても、とても簡単。ボールのすぐ後ろに何かを置くだけです。このドリルは、それが飛んでいってしまったらダメ、というものです。
タオルでも落ちているゴミでもなんでもOKです。とにかくヘッドがボールより手前に落ちていないかどうかを確認するために実践してみましょう。
ドリル4.ダフりやトップにはティーアップドリル
地面から直接打てるアイアンは、ヘッドが上下にブレてしまうとトップが出たり、ダフりが出たりしてスコアを浪費してしまいます。
そこで、ヘッドの上下のブレを抑制するためのドリルがこれです。ティーアップをして、ショートアイアンでティーを叩かないように意識する練習です。
この時に注意したいのは、すくい打ちにならないようにヘッドをダウンに入れる意識を持つことです。
3番や4番のロングアイアンは必要?
アイアンの中でもなかなか扱いづらいと言われている3番アイアン、4番アイアンといったロングアイアンと呼ばれるクラブたち。
これらのアイアンは使ったほうがいいのでしょうか。
実はアマチュアの場合、多くの人が、ロングアイアンを使いこなせていません。しかも元々3番、4番アイアンが担当していた飛距離は、いまやユーティリティやショートウッドで代用できてしまいます。
ロングアイアンを使うことに特別なこだわりがなければ、ミスが多く、使いこなしにくいアイアンは、キャディバッグに入れておく必要性はありません。
アイアンが好きで、こだわりがある方は積極的に使ってももちろん構いませんが、そうではない方は、ミスも少なく打ちやすいと言われているユーティリティやショートウッドで代用することで、ゴルフがより簡単になります。
5番アイアンを抜いて6番からでも大丈夫!
アイアンは長いものを抜いてしまっても大丈夫です。ロングアイアンを使いこなすのには、ある程度のパワーが必要になります。それに練習量もそれなりに必要となってくるので、アイアンは男性なら6番、女性なら7番からでも問題ないでしょう。
メンズ用のアイアンセットには5番アイアンから入っているものが少なくありませんが、使わないアイアンなら抜いてしまって大丈夫。
セッティングはゴルファーが皆悩むところですが、扱えないクラブよりも、扱えるクラブでそれぞれの飛距離をカバーする、という考え方をしていきましょう。
特に初心者のうちは、無理してロングアイアンを使う必要はありません。
コースでは苦手な番手を使わないマネジメントも重要
コースに出た時、長過ぎるクラブで一か八かのショットをしなければいけない場面も出てくるかもしれません。
しかしそんなギャンブルショットを選択して、成功率はどれくらいになるのでしょうか。
もしパー5のセカンドショットで200ヤード打てばグリーンオン、という場面でも、成功率が低くては大叩きをする可能性も残されてしまいます。
それであれば、高確率で150ヤードを飛ばせるクラブをチョイスして3打目で勝負したほうが、結果的に良いスコアで終われるケースがものすごく多いのです。
苦手な番手を克服するのは練習にしておきましょう。実際のコースでは苦手な番手を避けて次のショットで勝負することも重要です。
アイアンの打ち方が分からなくなった時は?
ゴルフを続けているといつかは訪れる、「スランプ」と呼ばれる現象があります。ある日突然、アイアンの打ち方がわからなくなってしまった、という経験を持つゴルファーも多いのでは?
もしアイアンの打ち方が突然わからなくなってしまった場合、どう対処するのが正解なのでしょうか。
このスランプの原因の1つに、自分のイメージと実際の動きがずれてしまっている場合があります。そんな時は無理にスイングをしないほうが無難です。
まず考えられるポイントを1つずつ確認していきましょう。そして片手スイングやハーフショットなどの「基本」と呼ばれる練習をコツコツと積み重ねていくのがスランプ脱出の近道となります。
アイアンの打ち方がわからなくなってしまった時に、一番やってはいけないのがムキになって練習すること。調子が悪く、当たっても気持ちのいいアタリが出ない時は、ムキになって練習すればするほどスイングを崩してしまいます。
初心者もベテランも! アイアンの基本の打ち方を実践しよう
ゴルフの上達は、「習うより慣れろ」と言えます。
ここまで紹介してきた、アイアンの基本の打ち方となるダウンブローの打ち方のポイント(ボールの位置、手の位置)を意識して、練習してみましょう。
これらを意識して、小さなスイングから自分のものにしていけば、きっとあなたのアイアンショットは大きく上達するはずです。
それでも日々スイングは変化していて、ある日突然アイアンショットの調子が悪くなったり、スイングそのものが崩れてしまうこともあるかもしれません。
そんな時には初心に帰って、ビジネスゾーンとダウンブロー、この2つを思い出して練習することをおすすめしたいと思います。
アイアンの基本の打ち方を身に付けるためのポイントや、練習ドリルについて紹介してきました。
アイアンはゴルフクラブの中でも、プレー中の出番が多いクラブです。アイアンでは飛距離を出すよりも、縦の距離や方向性の正確さが求められます。
基本の打ち方を確認して、アイアンに自信が持てるようになりましょう。