プロゴルファー
こせきよういち
祝!ネリー・コルダ、ツアー初優勝~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#96
今週は滋賀県の瀬田ゴルフコースで日米共催競技(正確には日米共同主管競技)の「TOTOジャパンクラシック」が開催されます。
この試合には、米ツアーから畑岡奈紗を含む43選手が出場しますが、その中にとりわけ注目したいプレーヤーがいます。
先週の米ツアー競技「スウィンギングスカートLPGA台湾選手権」でツアー初優勝を飾ったネリー・コルダ、20歳。
今季国内ツアーを賑わす「黄金世代」と同じ1998年生まれの若手有力選手です。
世界的に有名なアスリート一家の次女
彼女が注目されるのは、今季の「ホンダLPGA タイランド」を含め、ツアー通算5勝のジェシカ(上掲画像の右)の妹だから。
しかも、5年前、当時14歳で全米女子オープンの予選を通過し、本選出場を果たすなど、早くから実力が認められていたからです。
また、彼女の父親=ペトル(国籍:チェコ)は、1998年にグランドスラム大会の全豪オープンを制した世界的プロテニスプレーヤー。
そして、弟のセバスチャン(18歳)は今年の全豪オープンのジュニア・シングルスで優勝したテニス界のホープ。
世界的に有名なアスリート一家の次女なのです。
彼女は昨季、下部のシメトラツアーから昇格。ツアーデビュー戦でいきなり5位タイの好成績を収め、大物ぶりを披露。
今季も3月の「HSBC女子チャンピオンズ」でトップと1打差の2位タイになるなど、初優勝が待たれていました。
そして、つかんだ先週の初タイトル。
これによって、米女子ツアーでは3組目の姉妹優勝となりました。
ソレンスタム姉妹とジュタヌガン姉妹に次ぐ姉妹優勝
米女子ツアーの姉妹優勝は、姉アニカと妹シャーロッテのソレンスタム姉妹(上掲画像。右がアニカ)が第1号。
2000年にシャーロッテが初優勝を遂げて完成。
続く2組目はなかなか現れなかったのですが、今年4月にタイ出身のモリヤ・ジュタヌガンが「ヒューゲルJTBC選手権」で待望のツアー初優勝を遂げたことで、妹アリヤとの姉妹優勝が完成しました(下掲画像。右が妹のアリヤ)。
シャーロッテのツアー優勝は、結局その1勝どまり。現在は姉が開設したアカデミーで指導者になっています。
また、モリヤも2勝目を挙げられずに苦戦が続いています。
ネリー・コルダは彼女より前に2勝目を挙げ、姉の実績に迫るかも知れません。
(ジュタヌガン姉妹。左が姉のモリヤ、右が妹のアリヤ)
国内では福嶋晃子・浩子姉妹の1組
一方、国内女子ツアーですが、福嶋浩子(下掲画像の右)が2年前に「サイバーエイジェントレディス」でツアー初優勝を遂げ、姉・晃子(ツアー24勝)との国内ツアー初の姉妹優勝を達成しました。
国内ではこの1組止まり。ともにプロゴルファーになった姉妹は多いのですが、次の姉妹優勝の候補は……。
姉・奈津佳(ツアー2勝)と妹・琴音(上掲画像)の堀姉妹。
姉・彩夏(ツアー1勝)と妹・杏佳(下掲画像の左)の松森姉妹。
姉・絵理香(ツアー3勝)と妹・明砂美の菊地姉妹、などでしょうか。
いずれも人気プレーヤー。達成されれば大きな話題になることでしょう。
(左が松森姉妹の妹、杏佳。右が福島姉妹の妹、浩子)