プロゴルファー
無頼尊
【堀奈津佳『みんなはど~してるの?』】#14 スライスを打ちたくない!ど~してるの?
女子プロゴルファー堀奈津佳が自身のギモンをさまざまな人に聞いていくコーナー『みんなはど~してるの?』、第14回目です。
今回のテーマは、多くのアマチュアゴルファーの悩み「スライス」です。スライスを打たないためには、逆にどうしたらスライスになるのか原理を知るといいかもしれません。
進行役は、放送作家の無頼尊(ぶらいそん)です。
YouTubeへのリンクは記事の最後にあります。
プロの流儀!?
無頼尊 今日はひとつ、白状しようと思って、朝から緊張してやってきました。
奈津佳 わたしをダマしていたってことね!? この薄情者め!
無頼漢 そう、白状するというのは……。
奈津佳 ちょいちょ~い! あなた、放送作家よね? エンタメのプロですよね?
無頼漢 はい、まあ、そうですね。
奈津佳 そんなプロが「薄情者」という私の発したワードをスルーしてどうするんですか!? 「白状」と「薄情」がかかっているという……。
無頼尊 そう、白状するというのは……。
奈津佳 無視かーい!
無頼尊 「ウケなさそうなダジャレを言う人に絡むな」というプロとしての危機回避意識が……。
奈津佳 それもまたプロの流儀!
井上 さっさと白状しやがれ!
無頼尊 あ! きょうも井上コーチ登場!
スライスを打たないために、スライスの打ち方を学ぶ
井上 毎回、この茶番にツッコんで登場するっていう私の扱い、やめてほしいんですけど。ってか私、登場し過ぎじゃないですか?
無頼尊 同じ日に動画を「撮り溜め」しているのがバレちゃいますね。衣装も同じだし。
井上 その裏事情が「白状」ですか?
無頼尊 違います。実はこの連載の「テーマ決め」はゴルファーの皆さんの声を代弁する、みたいな建て付けを装いながら、実はボクの悩みを解決すべく設定していたという……。
奈津佳 ああ、はいはい、公私混同ってやつですよね?
井上 それ、わかっていましたよ!
無頼尊 え!?
井上 でもいいんじゃないですか! 無頼尊さんは、名前とは裏腹に「ザッツアマチュア」な悩みを抱えている人だし。
無頼尊 (喜んでいいのかしら)はい、ではお言葉に甘えまして、きょうのテーマは「スライスを克服するためにスライスの“打ち方の裏技”を知ろう!」です。
奈津佳 スライスに悩んでいるってわけですね。とはいえ、何が言いたいのかよくわかりませんが。
無頼尊 要は、スライスを打ちたくないわけです、われわれアマチュアは。なのでスライスを打たないために、逆にどうすればスライスが打てるかを井上コーチに教えていただこうと。
井上 はいはい、要するに私に反面教師になれってことですね。
奈津佳 わたしが無頼尊さんを人生の反面教師にしているのと同じですね?
無頼尊(突然の白状!……しかも薄情な!)
奈津佳(わたしのダジャレ、パクった!)
裏技その1「赤道打ち」!
井上 では、今日は「スライスの打ち方の裏技」を2つ披露したいと思います。1つめは「赤道打ち」。もう1つは「トウスライス」です。
無頼尊 おお! 聞くだに“裏技”っぽい! よろしくお願いします!
井上 まずは「赤道打ち」です。
無頼尊 赤道……とは、地球の赤道を打つ、すなわちダフるってことですか?
井上 違います。地球ではなく「ボールの赤道」です。
奈津佳(ダフったところでここは日本なので「赤道」ではないじゃない)
無頼尊 要するに、トップボールってことですか?
井上 ボールの上半分を打ってしまうとただ転がるだけなので、ちょうどボールの真ん中あたりに刃を入れる感じです。
無頼尊 まさに赤道! そうするとスライスが打てるんですか?
井上 そうですね、ボールの赤道を打つぐらいの「ハーフトップ」では、ロフトが立ったクラブで打つのと同じ効果になるので、それにプラスしてカット軌道で打つことでスライスを打とう、という裏技です。
奈津佳 せっかくなので井上コーチには「つかまりのいい(スライスが出にくい)ショートアイアン」で打ってもらいたいと思います。
井上 ハードル上げるねえ。では打ちます。カコーン!
無頼尊 データをトラックマンで計測したいと思います。弾き出された曲がり幅「カーブ」の数値は……16.8ヤード!
奈津佳 すごい! 9番アイアンでそんなに曲がる!?
無頼尊 本当にすごい! 打ち方のコツはあるんですか?
井上 アタックアングル(入射角)をほぼ「レベル」にすることですね。そうすることで「刃」で打ちやすくなる。すなわちトップが打てるってことです。
無頼尊 これを「反面教師」としてとらえると……スライスが打ちたくない状況では
トップに気を付けるってことですね!?
奈津佳 しっかりとロフトなりのボールが出るようにつかまえていくってことですね。
裏技その2「トウスライス」!
無頼尊 では、2つめをお願いします。「トウスライス」でしたよね? これは一体どんな裏技ですか?
井上 クラブの「トウ」はわかりますよね?
無頼尊 はい、「つま先」、フェースの先端部分のことですよね? でも、トウ寄りで打つとスライスするんですか?
井上 そこが裏技なんです。ただフェースの「トウ寄り」で打つわけではないです。飛球線後方から見て「ボールの左(手前)側」をトウでカスるように打ってやろうと思っているんです!
無頼尊 は!? ボールの左側をカスる!? 理屈ではわかる気がしますが……そんなことできるんですか!?
井上 やったことがないのでわかりません!
無頼尊 ほげ! 裏技というより「未知ワザ」じゃないですか!?
奈津佳 どうせならどこまで曲げられるかを見てみたいです!
井上 なんなら空振りするぐらいの勢いで打ちますよ。
奈津佳 今後、井上コーチのこのショット見られることは一生ないですね?
無頼尊 生涯初にして最後!?
井上 かもしれませんね。では打ちます! カチーン!
無頼尊 聞いたことがない音!
井上 これは、イッたんじゃない!?
無頼尊 データを見てみると……曲がり幅25.9ヤード!
奈津佳 それ9番アイアンですよね!?
無頼尊 さすがです。初めてやって、しっかりと成功させるなんて。でこれを反面教師としてとらえると……「ボールの左側を打つとダメ」ってことだからフェースが開いて当たるとダメってことかな!?
奈津佳 案外、シンプルな、というか当然の結論ですね!?
無頼尊 でも「ボールの右側を打とう」なんてイメージを持つとフェースがカブって入るので絶対にスライスは出ない気がします。
奈津佳 逆にフックがすごそうですけど(笑)。
無頼尊 えと……今回、2つの裏技をお聞きしましたが、裏技過ぎましたね。
奈津佳 いや、でも、これは一度は「見ておく価値」があるショットですね。
無頼尊 最後に白状しますが、動画では「スライスの曲がり幅」で奈津佳プロと井上コーチが対決しています。
奈津佳 ここの記事と動画の内容に乖離(かいり)があるってことですね。例によって。
無頼尊(薄情な言い方)