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https://golfweek.usatoday.com/2020/12/13/henrik-stenson-prank-ian-poulter/

プロゴルファー

こせきよういち

悪戯(いたずら)の応酬~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#195

先週は、女子メジャーの「全米女子オープン」と欧州ツアー競技の最終戦「DPワールド・ツアー選手権」が開催されました。

前者は、惜しくも優勝を逃した渋野日向子の話題でいっぱい。

後者は、47歳のリー・ウエストウッドが逆転で3度目の年間王者になるとともに、来年のマスターズの出場権を獲得。こちらも大きな話題になりました。

そんな中、ネット上でちょっとバズったのが、ヘンリック・ステンソンがイアン・ポールターに仕掛けた悪戯(いたずら)と、それに対するポールターの“リベンジ宣言”でした。

そのいきさつを見てみましょう。

ヘンリック・ステンソン vs イアン・ポールター

先週の日曜日(12月13日)、ステンソンはツイッターに、「ポールターとの悪戯合戦を世界は見続けることになる」というコメントとともに、上掲の動画をシェアしました。

そこには、トーナメント会場の駐車場から車を出そうとするポールターの姿が。

ところが、車のキーが見当たらない。

実は、ポールターが困り果てる姿を撮影、SNSにシェアするためにステンソンがこっそり盗み出していたのです。

ステンソンは最後に、キーを口にくわえたセルフィー(自撮り)画像をポールターに送信し、悪戯を白状。

すると、怒ったポールターは放送禁止語でののしるのでした。

そして、さらに上掲のツイート。

「ゲームはこれからだ。俺のリベンジは、いつやってやろうか。両眼を開けて寝るんだな」

おーっ、こわっ。

でも、どんな悪戯返しが用意されるのか。ちょっと楽しみです。

リッキー・ファウラ vs ダニー・リー

悪戯の応酬といえば、5年前、米ツアー競技の最終戦「ツアー選手権」でのリッキー・ファウラーとダニー・リーが当時、話題になりました。

もともと仲の良い二人。この大会で最初に仕掛けたのはリッキーでした。

当時独身のダニー・リーの駐車スペースに掲示された名前のプレートに、「ダニーに、彼女を探してあげよう!」と落書き。

さらに、駐車スペースにはひもを渡したパイロンを置く意地悪。

それに対し、ダニー・リーはファウラーが停めた車に、そのパイロンのひもをぐるぐるとからめる仕返し。

次に、リッキーはダニーのキャディバッグに入ったアイアンをすべて逆さま(ヘッドを下にして)に差し直す悪戯をすれば、ダニー・リーはリッキーが空港の手荷物検査で中身を調べられるよう、スキャナーが反応する飲料ボトルをリッキーのバッグにこっそり忍び込ませるという悪戯合戦。

まるで子供のようですが、SNSを通してファンを楽しませていました。

リー・トレビノ vs ジャック・ニクラウス

ビッグなツアープロによる悪戯といえば、1971年の全米オープンのプレーオフ(当時は、翌日の18ホール・ストロークプレー)のスタート前、リー・トレビノがバッグに忍ばせていたオモチャ(ゴム製)のヘビを、ヘビ嫌いのジャック・ニクラウスに投げて驚かせ、結果、優勝したというエピソードがあります。

それが上掲のYouTube動画ですが、ご覧になってわかるように、ニクラウスはまったく驚いていません。

真相は、もともとヘビはトレビノがギャラリーを楽しませる目的でバッグに入れてあったもの。それを、スタート前の緊張を和らげるためか、取り出して周囲に見せたところ、ニクラウスが面白がり、「見せて」と投げさせたのでした。

そもそもこのヘビですが、トレビノの娘さんが彼を驚かせようとバッグに入れたものと紹介する記事もありました。

ツアープロとその周囲には、悪戯好きがたくさんいるようです。