プロゴルファー
こせきよういち
新ドロップに不満続出も……~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#153
今年初めから導入された新ルールには、当初はさまざまな異論反論・不平不満が噴出していました。
なかでも疑問の声が多かったのが「膝の高さからのドロップ」です。
実際に今年のツアーが始まると、プロたちはどこかぎこちなく、不格好なスタイルでドロップ(上掲は今年初戦におけるブライソン・デシャンボー)。
また、誤って肩の高さからドロップするプレーヤーも続出しました。新ルールのドロップにまつわるエピソードを振り返ってみましょう。
「カッコ悪い」と不満のリッキー
Somebody, PLEASE, explain to me why dropping above the knee is a penalty ! Ricki was penalized for this. Wow ! @PGATOUR @PGA @RickieFowler @LPGA pic.twitter.com/Rt3kdSDoXP
— Curtis Strange (@golf_strange) February 23, 2019
「膝の高さからのドロップ」については、とりわけデシャンボーやリッキー・ファウラーが「カッコ悪い」と不満の声を挙げていました。
そして、彼らに同調するプレーヤーも多々。
そのリッキーですが、2月のWGC「メキシコ選手権」でやっちゃいました。誤って肩の高さからドロップしたのです。
しかも、運の悪いことに、そのシーンをキャディのジョー・スコブロンがたまたま下を向いていたため見逃してしまい……(上掲の画像)。
リッキーは間違いを訂正することなく、そのままストローク。結果、1罰打を付加されてしまいます。
すると、リッキーは翌週の米ツアー競技「ホンダクラシック」では、ドロップを要する場面で、競技委員の目の前で「膝の高さからのドロップって、こうか?」とでもいうように下掲画像のポーズ(笑)。
よほど不満だったのでしょう。
This is the appropriate drop form, as demonstrated by @RickieFowler @NoLayingUp @the_woke_yolk pic.twitter.com/Hjh5PvgUTm
— Ryan John Kennedy (@kennedyryanj) February 28, 2019
当初は間違いが続出
この規則、年初は誤った高さからドロップする選手が続出していました。
上掲は1月の欧州ツアー競技「アブダビHSBC選手権」でのヘンリック・ステンソンです。
肩の高さからドロップした直後、「あっ、いけない!」とばかりにキャディと目を合わせて苦笑。すぐに正しくドロップし直し、事なきを得ました(ストロークする前に訂正すれば無罰)。
また、小平智も米ツアー競技の今年初戦「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で同じく間違い。
その様子を見ていた同組のブルックス・ケプカの指摘でやり直す場面がありました。
導入からほぼ1年が経過。この規則違反でペナルティが課せられ話題になったのは、リッキーひとり。おそらく今後も出ないでしょうから、メジャーなツアーにおけるこの違反者は、リッキーが最初で最後になりそうです。
さて、読者の皆さんはいかがだったでしょう。