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状況別コースマネジメント パー4のセカンドショット(ラフ)編
「実際にボールを打つ前に、どんなことを考えれば良いのかを少しまとめてみました」シリーズ。
今回のシチュエーションは、ミドルホール(パー4)のセカンドショットで、ボールがラフにある場面です。
まず見極めるのはボールのライ
一目でボールの所在がわかるフェアウェイと違って、ラフに入ってしまったら、自分のボールを探すのが最初のアクションとなります。
『ボールを見つけたら、残り距離だけを確認して、番手を決めて……』
という風にプレーする方がほとんどなのですが、まず最初に見極めるべきなのは「残り距離」ではなく、「ボールのライ」です。
まず、芝は順目なのか、逆目なのか。そして、ボールは浮いているのか、沈んでいるのか。
真っ先に、この2点を確認しましょう!
逆目、ボールが沈んでいる場合は?
結論から言うと、この状況でパーオンすることは諦めましょう。
頭を切り替えて、3打目を狙いやすいところへ打つことをお勧めします。
直接グリーンを狙ったとしても、十中八九、届きません。
届かないどころか、フェアウェイまですら出ずに、再びラフにはまってしまうこともあり、大叩きにつながってしまいます。
残りの距離に関係なく、ピッチングウェッジ以下のロフトが寝ているクラブで、ラフの抵抗に負けないように、いつもよりクラブを短く持ち、グリップは強めに握り、フェアウェイに向かってアプローチ。
自分の得意な、好きな距離を残して、3打目勝負に徹すれば、最低でもボギーでは上がれますし、あわよくばパーも狙えます。
順目、ボールが浮いている場合は?
順目の場合、ボールが浮いている場合は、グリーンを直接狙うことは可能です。
ちなみに、日本のゴルフ場に多い高麗芝の場合は、根が強いので、ボールが沈んでいるように見えても、浮いていることがほとんどです。
実はティーアップされているような状況になっていることもあるので、意外と打ちやすいものです。
ボールがある場所の近くの良く似たところで何度か素振りをしてみて、芝の抵抗を確認しましょう。
直接ボールを打とうとして、ハンドファーストを強めにして鋭角に打ち込もうとしがちですが、この打ち方では芝の抵抗に負けてしまいます。
どちらかというと、周りの芝ごと払い打つようなイメージで打つとヘッドの抜けも良くなるので、イメージ通りの球が打てます。
実は、この状況でもう1つ注意すべきことがあります。
それはフライヤーです。
ボールとクラブの間に芝が挟まり、本来掛かるスピンが掛からずに、キャリーも伸び、ボールがグリーン上で止まらない厄介な現象です。
ただ、ドライバーのヘッドスピードが45メートル/秒以下の人はあまり気にする必要はありません。
あえてグリーンを狙わない選択肢も
比較的打ちやすいライだからといって、フェアウェイとは状況が違うのですから、必ずしもグリーンを直接狙う必要はありません。
芝の抵抗が思ったよりも強く、左に引っ掛けたり、思った以上にランが出てグリーンをオーバーしてしまうといったこともあります。
あえて、グリーンを狙わないことも必ず、選択肢に入れておきましょう。
その場合、絶対に打ってはいけないところを事前に把握し、決めておく必要があります。
まずは、ピンサイドのバンカーは避けましょう。
また、受けている(手前から上っている)グリーンの奥に外すのも、返しのアプローチが非常に難しくなってしまいます。
あとは、転がせない場所や、強い傾斜が掛かる場所辺りもNGですかね。
基本は花道を狙いましょう。
届いてもエッジまでのクラブを選択し、フライヤーしてもグリーンの奥には止まっているでしょうし、グリーンに届かなくても、パターで寄せられるくらいのところにあれば、最高です。
やっぱりフェアウェイキープ!
ティーショットは少しでも飛ばしたい……。
よくわかります。
でも、20ヤード先のラフよりも、20ヤード後ろのフェアウェイのほうが、次のショットの難易度ははるかにやさしいのです。
多少、距離を落としてでもフェアウェイキープを目指すことが、スコアをまとめる近道です!!