ラウンド前練習よりラウンド後練習が効果的な理由

ゴルフのラウンドを翌日に控えた前日の夜。

近くの練習場に行って、何百球も打ち込んで、「よーし、明日はベストスコア更新だ！」と意気揚々と過ごす人はいませんか？

あくまでも個人的な意見ではありますが、前日の練習はスコアにはそこまで影響がないように思います。

もちろん、意味がないとは言いませんが……。

むしろ、前日の練習でやったことが嘘のようにラウンドではボロボロになることさえあります。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか？

前日練習の落とし穴　その1

一つ目の落とし穴は、ズバリ「練習時間」です。

多くの方にとって、前日の練習する時間は夜だと思います。

夜というのは目覚めて10時間以上が経過し、食事によってエネルギーも満たされ、ある程度身体が動きやすい状態にあります。

一方、実際のラウンドは多くの場合、早朝からスタートします。

朝起きてからゴルフ場までの移動もありますし、身体もちゃんとほぐれていない状態です。

つまり、前日の練習と、翌日のラウンドでは、身体のコンディションがまったく違います。

前日の練習場ではできていたことが、身体で表現しづらい状況にあります。

もし、前日に練習しないと不安ということであれば、スタート時間と同じぐらいの時間帯でやることをおススメします。

ある程度、身体のコンディションを同じにすれば、ギャップを減らせますし、前日練習の成果も出やすくなるのではないでしょうか？

前日練習の落とし穴　その2

二つ目の落とし穴は、自分への期待値によるものです。

ゴルフ練習場は基本的にナイスショットがしやすい環境にあります。

精神的なプレッシャーはありませんし、ライもフラットで、ダフリにも寛容です。何回でも打ち直しができます。

前日にナイスショットを繰り返せば繰り返すほど、コースに出た時でもそのナイスショットを打ちたくなり、結果として、自分にプレッシャーをかけることになり、ミスが出やすくなるのです。

仮に3回目に自分が思い描いている最高のショットが打てたとしても、実際のラウンドは一発勝負なので、その3回目はありません。

「昨日はあんなに上手く打てたのに……」と自分を追い込んでしまいがちになります。

練習は定期的に行い、ラウンド後の練習を重点的に行う

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どうしても前日に練習したいという場合は、目的を二つに絞りましょう。

まずはアプローチとパット練習を重点的に行うこと。

これは、翌日のラウンドにも必ず活きてます。それから、自分のミスの傾向（ダフリ気味、右に行きがち、など）を確認しておくことです。

これ以外は、翌日のラウンドにはあまり影響しないことのほうが多いと自覚して臨みましょう。

ゴルフは一朝一夕では上達しません。

月に1回だけ、200球も300球も打つより、毎日5分の素振りを行うほうがはるかに身になります。

定期的に練習を行い、少しずつ課題をクリアし、上達していってください。

また、ラウンドの後は、その日に起きたミスや課題が明確です。

脳は良いイメージはすぐに忘れますが、悪いイメージは記憶されやすいそうです。

身体が、頭が覚えているうちに、スイングを修正することを心がければ、確実に上達すると思います。

ラウンド後は30分でいいので、家に帰る前に練習場へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか？