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Gridge編集部
島内唯一のゴルフ場!?五島カントリークラブでプレーしてきた!
こんにちは、じゅんやあくです。国内旅行が好きです(言葉が通じるから)。
さて、そんな私が、みなさんにぜひおすすめしたい国内旅行先が1つできましたので、早速お伝えしたいと思います!
その旅行先とは、長崎県の五島市です!
(取材協力:矢野経済研究所)
五島市ってどこ?
五島市と言われてパッと場所が思いつく人は、きっと学生時代に日本の地理をしっかり勉強していた人でしょう。
では、“五島列島”なら?
こういえば、すぐピンと来る人も多いかもしれませんね。
九州地方の北西部に位置する長崎県の西側、南西から北東にかけて連なる列島群を五島列島と呼びます。
なぜ“五島”なのかというと、中国側から見て大きな島が5つあるように見えるからと言われています。
この内、列島南西部にある五島列島最大の島、福江島を含む10の有人島と53の無人島で構成されているのが五島市です。
ちなみに、五島列島のすべてが五島市になっているわけではなく、上記10の有人島、53の無人島が占める五島列島の南の約3分の2の地域が五島市に当たり、北部の約3分の1は、また別の行政地区となっております。
島に1つのゴルフ場とはどれくらい貴重なのか?
今回は私が訪れたのは、五島列島最大の島、福江島を含む五島市。面積は約420平方キロメートルで、横浜市とほぼ同じくらい。
その内、福江島の面積は約326平方キロメートル。こちらは名古屋市とほぼ同じくらいです。
ところで、島に1つのゴルフ場と言われてもあまりピンと来ないので、“ゴルフ場銀座”の呼び声も高い千葉県と比較してみましょう。
千葉県の面積は約5160平方キロメートルで全国の都道府県ランキング第28位、東京都(約2200平方キロメートル)と神奈川県(約2400平方キロメートル)を合わせた面積よりも広くなっています。
そんな広大な土地に、全国で2番目に多い165のゴルフコースがあります(2015年 体育・スポーツ施設現況調査より)。
千葉県の面積は福江島の約15.8倍なので、“もし福江島が千葉県”なら(?)、島内には約10.4個のゴルフコースがあることになります。
福江島の“ゴルフ場密度”は千葉県の約10分の1となり、それだけの広さの場所にゴルフ場が1つしかないということになります。
五島カントリークラブがどれだけ貴重なゴルフ場かわかるのではないでしょうか。
そんな五島カントリークラブですが、現在約3万2000人が住む島の住人たちのゴルフライフを支えるのみならず、島外・国外からのゴルフツーリズムにも寄与する貴重な観光資源にもなっています。
年間約1万8000人の来客数のうち、コロナ後は約4割ほどが島外からのお客さんだそうです。
ちなみに、五島列島の他の島、小値賀島には5ホール(パー18)の浜崎鼻ゴルフ場、宇久島には9ホール(パー34)の平原ゴルフ場があります。
海も山も楽しめる! 絶景も納得の国立公園内にあるゴルフコース
そんな五島カントリークラブ、開場は古く1971年秋、9ホールコースとしてスタートしました。長崎県内でも5、6番目に古い(支配人の今村さん談)、由緒あるコースなのです。
1990年に18ホールを開業し、現在に至ります。6584ヤード、パー72で、カートにはナビも設置されています。
開場当初は重機も使えず、また18ホール化した際も、国立公園(西海国立公園)内にあるという事情から、重機はあまり入れずに、自然を生かした形状のコースとなっています。
その特徴は、なんと言っても絶景!
「海が見えるコース」「山が見えるコース」というのはよくありますが、その両方を同時に楽しめるコースというのはあまりないのではないでしょうか。
ほとんどのホールから海を見ることができ、アウトコースを「火の岳コース」、インコースを「鬼岳コース」と呼ぶように、それぞれのコースでそれぞれの山の景色を見ることができます。
幸いラウンド当日は10月中旬にもかかわらず半袖でプレー可能なくらいの好天に恵まれました。
百聞は一見に如かず。とはいうものの写真でどこまで伝わるかわかりませんが、撮りまくってきた写真の一部をご紹介します。
インコースからは鬼岳(標高315メートル)が望める
南国特有の灌木も雰囲気があっていい感じ
18番ホールをグリーンから振り返る
コースのそこかしこで海を望むことができる
アウトコースからは火の岳(標高314メートル)
ゴルフ以外の楽しみもタップリ!
さて、Gridgeはゴルフメディアなので主にコースの紹介をしてきましたが、旅行先として魅力的なのはゴルフコースだけではありません。
大学受験時に日本史選択だった人なら、五島といえば「隠れキリシタン」が思い浮かぶかもしれません。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産として登録されていますが、五島市内にも複数の教会や建物などが残されており、それらを巡るツアーも用意されています。
1895(明治28)年、フランス人宣教師ペルー神父により建立された井持浦教会
井持浦教会内にある、不治の病を治すと言われているフランスのルルドの泉から水を持ってきて作った、日本初のルルドの泉。100円寄付すると小さなボトルがもらえ、それに水を入れて持ち帰ることができる
また、ぜひおすすめしたいのが、星空。
島内に天文台もあり、天体観測に適した環境で、満天の星空を楽しめます。
食の魅力にもあふれています。
太平洋側を流れる黒潮が九州南西部の海域で分流した対馬海流が流れ込む五島列島周辺は、世界有数の大陸棚が広がっていて、多種多様な魚が回遊する、良質な漁場となっています。
その辺のお店にふらっと入って、適当に頼んだお刺身や煮付けがめちゃくちゃおいしくてびっくり、なんてことになるはずです。
さらに、そんな海の恵みを自らゲットできる、釣りのアクティビティも用意されております。
魚だけではありません。陸の食べ物には、“幻のブランド牛”と呼ばれる五島牛があります。
厚切りでも、弾力がありながらしっかりと嚙み切れ、深い旨みを感じることができる牛タン、50過ぎの弱った胃袋でももたれない良質な脂質と飽きの来ない味わいでいくらでも食べられるハラミなど、焼肉好きならぜひ一度は食べていただきたい逸品です。
五島牛。めちゃくちゃうまい
行きたくなった! でもどうやって?
さて、ここまで読んで五島に行きたくなった人も多いことでしょう。
そこで、五島・福江島へのアクセスを簡単にご紹介します。
空路なら、長崎空港と福岡空港から福江空港への便が飛んでいます。
海路は2種類。ジェットフォイルは長崎港から、フェリーは長崎港と博多港から、それぞれ福江港へ出港しています。
ゴルフはもちろん、旅行先としての魅力もたくさんあった五島市。ゴルフ好きにも国内旅行好きにもぜひ一度は行ってみてほしい場所です!