ライフスタイル
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
ベストスコアを更新するメンタル術〜ラウンド編
『ベストスコアを更新するメンタル術~練習編』では、日々の練習の中でどのように自信を積み上げ、完璧ではなく最高のスイングを目指すといった内容をお伝えしました。
また、「『禅ゴルフ』に学ぶ「目の前の1打」に集中する方法」として、五感を研ぎ澄まし雑念を排除する方法をお伝えしました。
そして今回は、それらのメンタル術をラウンドにどのように活かし、ベストスコアを更新するのかについて、『インナーゴルフ』『ビジョン54』『禅ゴルフ』といった、ゴルフのメンタルコントロールに関する、源流となる本を軸足にまとめていきます。
今のスイングを変えることなく、「心の在り方」を整えることでベストスコアを更新しちゃいましょう!
最高のショットを邪魔するセルフトーク
「最高」のショットを打つためには、雑念を排除し、「目の前の1打」に集中することが大切です。
それは、トッププロのいう「フロー」「ゾーンに入る」という状態を、いかに意識して作り出すかということになりますが、ここでは精神論ではなく、具体的な方法まで落とし込んでいきたいと思います。
「雑念」を排除するには「五感」を研ぎ澄まし、これから打つ1打をできる限り鮮明にイメージすることが大切になります。
「雑念」とは具体的に、自己不信を誘導するネガティブなセルフトークを指します。
例えばその日ついた同伴プレーヤーやキャディーさんが口うるさく干渉してくるタイプで、ティーショットを打つたびに
「さっきのホールはひどいチーピンだったな、このホールは左が浅いから気を付けろよ? それにはどうすればいいか、スイング中にしなければいけないことを忘れてはいけないよ? それにしても今日は前の組の進行が遅いから、待ちチョロが心配だな。ノロノロしている内に後ろの組もティーグラウンドまで来てしまった。みんなの前で恥ずかしいショットはしてはいけないよ。それに少し急いでくれないかな?」
なんて話しかけてきたり、ショットを打ち終わったら終わったで、
「相変わらずひどいスイングだな。OBこそ逃れたけどいつになったらまともなショットを打ってくれるんだ? 左に曲げるのは最初からわかっていただろ?」
なんていちいち批判してくる人だったら、その日のラウンドは楽しめるでしょうか? またベストスコアを出せる精神状態でしょうか?
おそらく、そんな同伴者とは二度と一緒にゴルフをしないですし、そんなキャディーさんがいればマスター室にクレームを入れるでしょう。
しかし、実際にはそれと似たようなセルフトーク(自問自答)をしていないでしょうか?
こういった雑念を引き連れながら18ホール回っていては、「目の前の1打」に集中するどころか「悪い予感」を的中させ続けるでしょう。
ネガティヴなセルフトークを黙らせる方法
ネガティブなもう一人の自分を黙らせるには、思考を過去や未来に飛ばすのではなく、「今この瞬間」に集中することしか方法はありません。
雑念が入る余地を生み出さないためには、「五感」をフル活用することが必要です。
具体的には、ボールの3、4メートル後ろに立ち、これから打つ1打のイメージを固めていきます。これから打つショットの弾道を具体的にイメージできたら、そのイメージを声に出しててみましょう。
どのような弾道で、どのようにピンを差して止まるのか、できる限り具体的にイメージしてください。
そしてイメージが固まったら、「呼吸」に意識を向けましょう。
呼吸に伴って腹部が収縮し、空気が鼻腔を通して体内に出入りするのを感じてください。
大きく深呼吸し、ゆっくりとボールに向かって歩き出し、息を完全に吐き出してください。
武術の教えでは、体の重心はすべての動きとエネルギーの源と考えられます。そして精神状態によって重心の位置を変えると考えられています。
物理的に重心の位置が変わる訳ではありませんが、息を吐きながら重心が頭→腰→太腿と下がっていくことを感じましょう。
アドレスに向け一歩踏み出した瞬間(『ビジョン54』でいう決断ラインを越えて)からは、スイングをコントロールするのではなく、球筋のイメージを鮮明に保ち、体が動くままにスイングします。
ショット後のルーティン
「ルーティン」というと、ショットの前に行うものというイメージがあると思いますが、1ラウンドの中で好調をキープし、またはゴルフ人生の中でゴルフを楽しみ上達し続ける上では、ショット後のルーティンが大切になります。
思い通りのショットが打てたら、早々にティーを拾うのではなく、美しい放物線を眺めましょう。そして、心の中で「よし!」と叫ぶもよし、実際に声を出して喜ぶもよし、ある程度は感情を表し、ナイスショットの体験を積み重ねましょう。
たとえ当たりがイマイチだったとしても、そのショットで良かったことを声に出してみましょう。
もし、ミスショットで難しい状況に陥ったとしても「これはおもしろいことになったぞ」とゴルフを楽しむ余裕を持ちましょう。
ミスショットをしても、スイングを分析したりラウンド中に修正しようとしてはいけません。
ミスをしたのは正しいスイングを忘れたのではなく、集中力が足りなかっただけですから、心の準備が整えば次はいいショットが打てます。
そして背筋を伸ばし胸を張り、足の裏から伝わる芝生の感覚を楽しみながら、次のショット地点へ向かいます。
ショットの内容がどうであっても、自信に満ちた姿勢をくずさないでプレーをすれば、自ずと結果がついてきます。
さぁ、みなさんも心を整えてベストスコア更新を目指しましょう!!
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