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ギア猿

Gridge編集部

1月の『ギア猿』は凡ミス撲滅委員会!凡ミスをギアの見地から考える!

あけましておめでとうございます!

2023年最初の『ギア猿』は、新企画「凡ミス撲滅委員会」!

ダフり、トップ、チョロ、シャンク……。ゴルフには様々な凡ミスが存在していますが、そこは『ギア猿』。凡ミスをギアで防ぐことはできないかを考えます。

凡ミスに悩むそこのあなた! そのミス、ギアのせいかもしれませんよ?

先月に引き続き、ゴルフショップマジック大試打会での注目ギアのご紹介もあります。

ドライバーの凡ミス、引っ掛けの原因は?

まずはドライバーの凡ミスをチェック。

試しに「ミスをしないように」と念を押して華丸さん(博多大吉・華丸)に打ってもらうと、注文通り(?)の引っ掛けショット。

このミスショット、フェースのどこに当たって発生するのかというと……。

「フェースの真ん中に当てようとしてフェースが被ると、フェースの先(トウ側)に当たります」と、関雅史プロ(QPさん)。

QPさんに「ヒールを意識して」と言われて打ち直してみると、見事打ち出しが真っすぐに改善。

QPさんいわく、「ヒールを意識してヒールが前に出れば、フェースは左を向かない」とのこと。

華丸さんは「左に行かせたくない時は、思いっきり腰を回していた」と言い、それに対してQPさん「腰を回せばグリップエンドが前に出るので、結果的にヒールが前に出ます」と解説。

クラブコーディネーターの鹿又芳典さんは「体のイメージばかり先にしちゃうと、ヘッドやクラブがどう動いているかがわからなくなっちゃう。ヘッドの挙動を理解すれば球筋のコントロールがしやすくなります」と付け加えました。

天ぷら&チョロ、何が原因?

次に、ドライバーでの凡ミス「天ぷら&チョロ」について考察。

ここで、QPさんが見事な“インテンショナル天ぷら”を披露。さて、その瞬間、クラブヘッドはどのように動いているのでしょうか。

「よく天ぷらを打って『すくっちゃった』と言っている人がいますが、実は逆で、クラブを打ち込み過ぎてクラウンにボールが当たって天ぷらになっているんです」(QPさん)。

上から打ち込むスイングというのは、アウトサイドインと相性がいいので「天ぷらは、スライサーに多い」(鹿又さん)そうです。

では、チョロのメカニズムはどうなっているのでしょう。

「ゴルフクラブは、だいたいヘッドが200グラム、シャフトが50グラム、グリップが50グラムで、ヘッドがものすごく重い。この重さを忘れてスイングすると、ヘッドがインサイドに落ちてクラブがインから入ってダフって、(地面に)跳ねられた瞬間にチョロする」(QPさん)。

ということは、さっきの天ぷらとは逆に「ドロー系の人に起こりうる」(鹿又さん)となります。

クラブ選びで天ぷら&チョロを解決!?

これらの2つのミス、スイングで解決すればいいのではないかと思うかもしれませんが、この番組は『ギア猿』。クラブで解決します。

チョロはヘッドがボールの手前で早く落ちてしまうのですから、ヘッド重量を少し軽くしてやるといいでしょう。反対に天ぷらは、ヘッド重量を少し重くしてやると改善します。

また、クラブの長さも影響します。

長ければヘッドが早く落ちやすく(=チョロをしやすく)、短ければヘッドがアウトサイドから降りてきやすく(=天ぷらしやすく)なります。

自分のミスの傾向を考えて、重さや長さを調整することで、天ぷらやチョロのミス減らすことができるでしょう。

フェアウェイからの凡ミス、アイアンのトップ&ダフりにはどう対処する?

さて、次のシチュエーション。

フェアウェイ、ピンまで155ヤード、左に林。「ミスしないですよ」と言いながら打った華丸さんでしたが、またしても引っ掛けてボールは左の林へ……。

ミスの原因を問われ「ドライバーと一緒」と気が付いた華丸さん、「ヒール意識打法」で打ち直すと、今度はしっかりと真っすぐ飛んでいきました。

それでは他の凡ミス、ダフりやトップの時、クラブはどのように動いているのでしょうか?

“ミスショット職人”を襲名したQPさん、まずは見事にトップを再現します。

いわゆる“手打ち”スイングに多いというトップのミス。手首のリリースが早いアーリーリリースでハンドレイト状態となってクラブヘッドが早く落ちてしまい、クラブヘッドの最下点がボールのかなり手前に来て、そこからヘッドが上昇する時にクラブヘッドのソールに当たってトップとなります。

ゴルフクラブは、構えた時に上から見て重量部分が右に偏っているため、何もしないと開こうとする性質があります。

このフェースが開こうとする性質に無意識に逆らってスイングするのですが、これに逆らえないと、クラブが早く落ちるし、無理に逆らおうとすると、今度は手打ちになってしまうのです。

つまり、フェースの開閉を上手く行うのがナイスショットの秘訣で、上手く閉じれないとダフる方向に、やり過ぎるとトップの方向にクラブヘッドが動きやすいということになります。

自分のタイプを見極めてサンドウェッジを選ぼう

3つ目のシチュエーションは、バンカー。

バンカーでの凡ミスと言えば、ホームランや、ザックリしてバンカーから出ないこと。

特に、「バンカーショットはアウトサイドインのスイングで」と言われることは多いが、そうするとウェッジの歯が砂に刺さってしまい、バンカーから出ないという人も少なくないはず。

QPさんによると、「(アウトサイドインのスイングで)外からクラブが入ると、砂に深く刺さる。逆にインサイドから入ると、薄く入って砂を飛ばせる動きになります」とのこと。

なので、打ち込み過ぎが原因でバンカーから出ないという人は、ソール幅が広くてバウンスの大きい、できれば重量のあるウェッジを使うことで、バウンスが打ち込み過ぎを防いでくれ、上手く脱出できるようになります。

しかし、こういったいわゆる“お助け機能”のあるウェッジは、砂を薄く取るのが難しく、薄く取ろうとするとホームランになりやすいので注意が必要です。

また、砂が少なかったり硬かったりするバンカーでは、バウンスが地面に当たってトップしてホームランというミスもよくあります。

自分のバンカーショットがどのようなタイプなのか、よく行くゴルフ場の砂質はどうなのかといったことを見極めて、使うウェッジを選ぶことが重要そうです。

ウェッジはパターのように使う?

最後のシチュエーションは、アプローチ。

アプローチでの凡ミスと言えば、やはりザックリやトップ。“往復ビンタ”なんて言いますよね……。

グリーン近くのカラーやラフからだったら「絶対パターを使う」という華丸さんですが、ここではあえてウェッジで打ってもらうことに。

結果、「フカフカなところは好き」という華丸さん、逆目のラフもものかは、ナイスアプローチを見せます。

この逆目のラフ、実は昨年7月放送回でQPさんが華麗なチップインを見せたシチュエーション。クラブを上から入れないことがポイントで、パターのように低く長く、インサイドアウトに振ることがコツでした。

しかし、薄い芝からのシチュエーションではしっかりと(?)トップしてしまった華丸さん。これも同様に上から入れないようにするのがポイントとのこと。

QPさんいわく「ボールなんてきちっと入れる必要ないんですよ。ハーフトップ一歩手前くらいでいいんで」。

クラブを上からきっちり入れようとすると、少しでも手前にクラブが落ちたら、地面に刺さってしまいます。

さらに、「パターだと思って。ボールだけ打つ感じで」とアドバイスすると、ナイスアプローチを連発。

キツネにつままれたような顔をする華丸さんでした。

ゴルフショップマジック大試打会注目ギア紹介第2弾! 今月はシャフト特集!

先月に引き続き、鹿又さん主催のゴルフショップマジック大試打会で注目のギアをご紹介します。今月はシャフトに注目しましたよ!

『ギア猿』初登場! 国内女子メジャー勝者も使用するシャフト/シンカグラファイト

ルーキーイヤーの昨年、ステップ・アップ・ツアーで優勝すると、あれよあれよという間に国内メジャー「日本女子プロ選手権」を含む2勝を上げ、おまけに新人戦でも勝ってしまった川﨑春花プロ。

その川﨑プロが愛用して話題となっているのが、このシンカグラファイト製のシャフトです。

特に話題となっているのが、彼女がプロテスト合格前から使っているというアイアン用カーボンシャフト、LEXIA。

手元側がしなって、打ち出し角と飛距離の両方を求める人におすすめとのこと。

また、川﨑プロはハイブリッドも同社の「LOOP HYBRID」に変更したそうで、こちらも注目です。

素材をぜいたくに使って飛距離を追求した工房専用シャフト/藤倉コンポジット

現在スピーダーNXグリーンが好調な藤倉コンポジットからは、工房専用モデルのデイトナスピーダーXをご紹介。

高価な素材をふんだんに使ってとにかく飛距離を徹底追及したのが、デイトナスピーダーシリーズ。その中でも初めての中元調子モデルがデイトナスピーダーXです。

中元調子系のシャフトにはあまり“飛ぶ”というイメージがないという鹿又さんですが、担当者はきっぱりと「飛びます」と断言。

試打した鹿又さんも1球目からその初速に驚きました。

PGAツアーで人気の「ハザーダス」、日本の女子プロに人気の「スチールファイバー」/トゥルーテンパー

老舗シャフトメーカーのトゥルーテンパーからは、PGAツアーでも人気が高まっている「ハザーダス」、日本の女子プロの間でじわじわ使用率が上がっている「スチールファイバー」をご紹介。

特に鹿又さんが注目する「スチールファイバー」、女子プロに人気の理由を聞くと「スチールシャフトより球が上がることで、かなり高角度で落ちてグリーン上に止まる。またカーボンの飛距離性能とスチールのブレを抑える部分の両方を兼ね備えている」とは担当者の弁。

番組終盤に壮大なオチが待っていました!

いつものことなのですが、いままで何回も言われてきていることでも毎回“目からウロコ”のように感心してしまう華丸さん。

今月の収録には大満足だったようですが、最後に「いまなら入りそう」と教わったばかりのアプローチ方法を試してみると……!?

一流のお笑い芸人とは何たるかをしっかりと見せてくれました!


今月の放送予定は以下の公式サイトでご確認ください!