ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
「ワールドレディス」の舞台、茨城県「茨城ゴルフ倶楽部」を紹介・前編〈施設・コース2〉~“コース紹介・新シリーズ”第28回
女子プロゴルフツアー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の舞台、茨城県の「茨城ゴルフ倶楽部」をご紹介しているこのシリーズですが、前編でご紹介した「歴史・コース概要・コース前半」などに引き続き、後編として、レストラン、ドライビンクレンジ、アプローチ練習場とコースの後半をお伝えします。
トーナメントコースですので、各ホールは難しいのですが、「上田治」の真髄が詰め込まれたホールが続きます!
どうぞ、ご覧ください!
目次
重厚感溢れるクラブハウスのレストランも趣がありました!
受付脇の入口を入るとレストランがあります。こげ茶色の木目調の室内、テーブル、椅子も同じ色で統一されて、とても落ち着いた雰囲気です!
36ホールのコースにしては、テーブルが少ないなぁと感じましたが、ガラス戸の向こうにテラス席があり、暖かい日だったので、大勢の方がテラスで昼食を食べていました。
昼食はもちろん、カレーライスをいただきました!
メニューは、地元の常陸牛を使った肉料理が多く、どのメニューもおいしそうでした!
私はいつものカレーライスを注文しましたが、同伴のメンバーさんが、同じカレーでも「高橋勝成カレー」を注文していました。
これは、メニュー表にはない、裏メニューだそうです。ライスをやや少なめにして、ご飯の上に大量のキャベツの千切りが乗っていて、そのキャベツの上にカレーをかけて食べます。
なんでも、高橋勝成プロがこのカレーを注文したので、この名前が付いているようです。
さて、カレーの味は、少し濃いめの色ですが、辛さも適度でとてもおいしい味でした。
様々なゴルフ場でカレーライスを食べていますが、そのコースでちょっとずつ変わった、独自の味を出していると思います。今回も、おいしくいただきました!
トーナメント開催コースは、練習設備もしっかりしていました!
ドライビングレンジは、20打席・260ヤードです。打席には屋根があるので、雨が降っても濡れる心配はありません。広さは十分です。
後から考えると、このドライビングレンジの景色は、コースの景色に似ていると思います。平らで、距離感をつかみ難い感じがしました。
少し上から打つ練習場が多いと思いますが、ここは真っ平らでした!
アプローチの練習場、バンカー練習場もグッドです!
また、アプローチの練習場が、東コースの10番ティーグラウンド手前にあります。グリーン面とバンカーが別に配置されています。
ちょっとこのコースにしては手狭かなぁと感じましたが、まんじゅう型のグリーンに向かって、どの方向からも練習でき、さらに、花道の部分もありますので、ラフも含めて多彩なアプローチ練習ができます。
その奥に、バンカー練習グリーンがあります。バンカーも大きく、アゴは練習にちょうどいい高さでした。砂はやや柔らかめでした。
「ワールドレディス」トーナメントのドライビングレンジは特設なんです!
今回、ご紹介したいのは、写真のホールです。
東コースでトーナメントが開催される時に、この西コースのホールがドライビングレンジになります。
グリーンの手前にきれいに刈り込んだ部分が見えますが、ここが打席になります。フェアウェイに向かって打つ、最高のドライビングレンジです。
この日の状態を見ると、すでにドライビングレンジ用に整備が始まっている感じでした。
練習グリーンは、コースに合わせて配置されています
この日の東コースのグリーンは、9.5フィートでした。それほど速いグリーンではありません。
ちょうど、エアレーションをやって、トーナメントに向けて、グリーンを仕上げていくところでした。エアレーションの影響で、グリーンも速くはなく、時々、「あれ?」と思う転がりをすることもありました。
速さはなくても、とても難しく、曲がるようで曲がらず、曲がらなそうで曲がる、という読み難いグリーンでした。本番では、大変だなぁと感じました。
東コースの練習グリーンは東コースのスタートに近いところに、西コースの練習グリーンは、クラブハウスに近いところにあります。
昨年のトーナメントを振り返ると……
昨年のワールドレディスチャンピオンシップは、例年のゴールデンウイーク中の開催から、一週後の開催となりました。この大会は、メジャートーナメント第1戦で、毎年海外の選手も多数出場します。
また、開催コースは2009年から茨城ゴルフ倶楽部を使用しており、2009年〜2014年、17年、18年は西コースを使用しました。東コースは2015年、16年、19年は東コースを使用して、今年も東コースでの開催の予定でした。
昨年の大会は、ツアー1年目の渋野日向子が優勝して、初優勝をこのメジャー大会で飾るという快挙を達成し、大会最年少の記録も樹立しました。
この後、シンデレラの階段を駆け上がって行ったのは皆さんご存知の通りです。
昨年の大会で優勝を分けた16番ミドルホール!
昨年の大会で明暗を分けたのが、16番ミドルホール(パー4)です。
最終日を首位タイで、ペ ソンウと渋野日向子がスタートして、前半を渋野が2アンダー、ペ ソンウが1アンダーで折り返し、15番を終わって、両者12アンダーで並んでいました。
16番は4日間を通して最も難しいホールで、距離が410ヤードと長く、フェアウェイの真ん中に大木があります。
フェアウェイがいったん下って打ち上げていく難しいホールです。
ここで、ペ ソンウが2打目を右の林にプッシュアウトして、ダボ(ダブルボギー)を叩き2打差となり、最終ホールでバーディーを奪ったが、追い上げもそこまでで、1打差で渋野が逃げ切ったのです。
このホールは、プロのボギーが最も多いホールでしたが、なかなかパーオンしません。渋野はここをパーで切り抜けたのが勝因だったでしょう!
インコースも距離が長いミドルホールが続き、特に終盤に難しいホールが……!
インコースも、アウトコースと同様に、長いホールが続きます。特に、10番424ヤード、14番374ヤード、16番413ヤードなどは厳しいミドルホールです。
なお、インのショートホール(パー3)は13番が158ヤードとやや短めですが、グリーン手前が傾斜していて、花道に落ちてきてしまいます。また、17番は191ヤードと長く、私のプレーした日は実測205ヤードでした。
ホールハンディキャップ(HD)は、15番493ヤード・ロング(パー5)がHD2、10番424ヤード・ミドルがHD4、16番413ヤード・ミドルがHD6となっています。
とにかく、長い東コースを存分に味わうことになるインコースです。
距離のある東コースに散々痛めつけられたラウンドでしたが、機会があったらリベンジしたい、そんな思いでラウンドを終えました!