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ゴルフクラブ

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【意外と知らない、アイアンの番手別ロフト間隔について】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

皆さんは、ご自分の使用されるアイアンのロフト(角度)が、番手間でどのくらい差がついているかご存知ですか?

御購入の際に、5番アイアンのスペックは出ているので『あっ、5番は24度だから比較的飛ぶんだな?』とか知識を入れて購入されると思いますが、全番手のロフトスペックまでしっかりと調べられて御購入されている方は意外と少ないようです。

すると、使用しているうちに思っていた飛距離よりも飛び過ぎたり、逆に買い替えたけど思ったよりも飛距離が出ないなんてことでお悩みの方もいらっしゃいます。

そこで、そのロフトについて、どのくらいの番手間隔で何ヤード差が出るとか、ウェッジやユーティリティーとの上手い組み合わせ方など、買い替えやクラブ調整の際にお役にたてるような内容をご紹介していこうと思います。

今回もご興味のある方は最後まで御付き合いくださいませ。

それでは、始まり始まり……。

その1、番手間飛距離の差とロフト角の関係

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まず番手間の飛距離差を説明する前に、ロフトと飛距離の関係について説明します。

ロフトの角度が1度立つ(数字が少なくなる ex.26→25)と約2.5ヤード飛距離が伸びる計算です。

ということは、アイアンの番手間の飛距離間隔は1番手10ヤードが理想的ですので、アイアンの番手間ロフト差は4度が理想ということになります。

計算上では、このロフト差とクラブ全長の差約0.5インチ(1番手当たり)の差で番手間の距離の差10ヤードが出るような設定になっております。

ですが、このロフト間隔をキッチリと揃えていくとどうなるか。

ロングアイアンのロフトを飛距離が出るようなハイロフト設定にすると(ex.5番のロフトが23度または24度の設定)、ロングアイアンはちょうどよい飛距離が出るけど、ピッチングウェッジ等のショートアイアンになると、『飛び過ぎて任意の距離に合わない』という現象が起きます。

これが原因で、『100ヤード』を打つクラブがなく悩んでいらっしゃる方も多いようです。

ということから、話は少しそれましたが『4度間隔差で約10ヤード』というのを基準に考え、ウェッジやロングアイアンの番手の上に入れるユーティリティのロフトを決めることをおススメします。

その2、ストロングロフトとは?

クラブに詳しい方にとってはご存知のことでしょう。

『ストロングロフト』という意味ですが、一般的には5番アイアンで24度以下のロフト設定のクラブを指しております。

これは、昔(約20年前)のアイアンのロフト設定が5番で27度くらいで、先ほどの話からすると、1番手約4度差ですから、ここ近年でロフトだけで見ても1番手は軽く飛ぶようになったということが言えます。

それに、ヘッド形状は昔に比べ格段にミスヒットに寛容になっていますので、昔ピッチングウェッジで100ヤードと考えていたのに、最近のクラブでは軽く110ヤード以上飛んでしまう……。

なんてうれしくも悲しいような悩みもよく聞くようになりました。

約20年前はピッチングウェッジのロフト設定が46〜48度で、最近のピッチングウェッジは45度程度ですから、やはりロフトだけを見ても昔の飛距離よりは軽く飛んでしまうということになる訳です。

さらに、最近のミスに強いと呼ばれるアイアンは『ストロングロフト』の傾向が強く、『飛ぶ=やさしさ』という考え方は、メリットも大きいがデメリットも考慮しなくてはならないということも言えるでしょう。

その3、その際どんなウェッジを合わせるか?

ではピッチングウェッジで、44度くらいのロフトのクラブを使用している場合、その下のウェッジの合わせ方ですが、『4度差で1番手』でしたので、ピッチングウェッジが44度なら48度のウェッジがおススメです。

ここ最近では、ストロングロフトに対応し、50度以下のロフトのウェッジをラインアップするメーカーが増えて来ていますので、比較的楽に見つけることもできると思います。

すると、その下は自ずと52度、56度(もちろん58度でも可)でピッタリと流れが作れます。

しかし、ウェッジという形状で探すと、アイアンセットとの顔付き(構えた時の印象)が変わります。

次の番手をアプローチのようなショットで使用するのではなくフルショットで考えるなら、そのアイアンセットと同じ顔のアプローチウェッジ(ピッチングウェッジの次番手に当たるクラブ)を選択することをオススメします。

もし設定になければ、極力構えた時にネックの形状やリーディングエッジの形状等アイアンの流れにそったクラブを選んだほうがよいでしょう。

6本セットのアイアンというのではなく、結局7本セットのクラブを使用すると考えたほうが理解しやすいですかね!

その4、最近のアスリート系アイアンもハイロフト傾向の兆しアリ

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前回のコラムでは、マッスルバックアイアンについて書いた際に、『最近のマッスルバックアイアンは昔のマッスルよりも打ちやすい』ということを紹介させていただきましたが、それは今回の『ロフト』の変化にも大きく現れております。

昔から、アスリート系アイアンの代表格でもあるマッスルバックアイアンにおいても少しずつ変化・改良があり、最近では、5番アイアンのロフトで26~27度と昔の基準28度から比べると少しずつ『ハイロフト化の兆し』が見られます。

特に、アスリート系キャビティーアイアンなどに至っては、25〜26度がほとんどであり、『打ち応えある中にも、寛容さは兼ね備えている』というような設計が好まれているようです。

これにより、アスリート系アイアンではよく起こる『ミスをすると飛距離がかなり落ちる』ということも少なくなりました。

ロフトが立つこと(ハイロフト化)でラウンド中に飛距離でのアドバンテージが付くことは、スコアアップにおいてはなり有効な武器になりますからね!

未だ、使用経験のない方はぜひ御試しくださいませ。

きっと、以前よりも一番手? いや、ソレ以上の飛距離にきっと驚くことでしょう!

その5、今回のまとめ

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いかがでしたか? 今回は前回に引き続きアイアンに関連する記事を書かせていただきました。

やはり、スコアアップを考える上で、アイアンがシッカリと打てることは必要不可欠な条件だと思います。

それには、その人にピッタリと合ったクラブフィッティングも必要不可欠になる訳です。

そして、今回説明した内容を少しでも活用していただき『失敗のないクラブ選び』につなげていただければと思っております!

読んでいただいた皆さんがこれで、ベストなクラブセッティングになりベストな結果が出ることを期待しております。

それでは、今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。     

〜最高の1打とその次のステップのために〜     
また次回まで。。。
押忍・感謝